ガンのお話(1)、妻の弁当は娘が作ってくれた、喉の奥が良くなってきた、足が軽くなってきている
ガンは生活習慣病である。「病因」が無くて「症状」だけの病である。身体のあらゆる場所で起こり場所によっては死にいたる。
「病状」に対して処方することで「治る」様に見えることも多い。早期発見と予防が大事だというキャンペーンも行政の健康のための施策として確立してしまった。しかし、私たちは恐怖する。
医学はこの50年で「感染症・欠乏症・中毒症」に対して大きく勝利した。
そして今や「膠原病・リュウマチ・難病の数々、全身で見つけられる自己免疫疾患」の大流行である。「還元的に症状を分析すれば」次々と新たな「症例」と高額な治療が見つかるであろう。
当初、ガンの「病因」については多くの仮説が立てられた。
「感染症・欠乏症・中毒症、ウイルスによる発生(子宮頸がん)、活性酸素によるDNAの破損説、免疫力の低下説」未だにそれぞれに治療法で金を稼ぐ。いずれも「破壊的治療」である。
「政治的に正しい生命観」からみてみると「人の身体」というものは「脳」という操縦席に意識が座り身体は「設計図=DNA」に従って作られた機械なのだというものである。「30−40代で健康な男女こそ」が「正しく」て、それ以外の身体の状態は誤りである。という考え方である。
この考え方は根強い。未だに繰り返し論じられる。
身体というコロニーの中には多くのマイクロバイオームが生きている。受精卵とDNAを共通に持っているマイクロバイオームと、「それ以外」である。
生命はコストがかかる。
フルセットで生命のパーツを持ち続けることは出来ない。
順を追って組織や臓器は生まれ破壊され新たなステージを作る。
魚の浮袋が破壊されることで肺ができた。僕らは尻尾を失う事で何かを得たのである。ほぼすべての脊椎動物は「インスリン」という仕掛けを持っている。生命は精密なカラクリである。
様々なマイクロバイオーム(単細胞生命:大腸菌・ブドウ球菌・麹・結核菌・)は「その環境において」限り無く増加することが出来る。適切な環境で周りのタンパクを破壊して脂質を溶かしてブドウ糖を作り細胞内での代謝に使い分裂して増えていく。溶かして自分に変えることの出来る間増え続けてやがて均衡が生まれ「静的な死」を迎えるのである。
多細胞でコロニーを組み立てる生命はその内で「生と死」を繰り返すことでコロニーは維持されるのである。
胃の粘膜は1−2日で溶かされ、血管を巡回する20兆個の赤血球は120日で破壊される。脳や神経系は生まれたときにできて新たには増えない。膵臓・腎臓、甲状腺等の「専制的メッセージを発する細胞」はスペアは持たない。
膵臓のランゲルハンス島のβ細胞は5-10gしか無いが生まれてから死ぬまでインスリンを発し続ける。そして身体全体に「専制的なメッセージ」を送り続ける。その起源を考える時、恐ろしく巧妙な意図を考えたくなる。
精密な機械時計を作るために「神の存在」を仮定する必要はない。
問題は、「部分は全体を知らない」し「全体は部分にに意思があるなどとは考えない」ところである。
ガンは「専制君主」から逃れて静かに生きたいだけなのだ(笑)。
最近、年取ったと思う。目は見えなくなってきているし、どう考えてもお荷物的状態である。とは言っても誰もが通る道である。
痰が絡んで仕方がなかったのだが、今日はすこぶる調子がいい。呼吸の苦しさが亡くなったのである。左の方が痛むがすぐに消えた。
身体の中で死すべきマイクロバイオームが死んでいっているのであろう。無論破壊されて退場する組織もあるのであろう。成仏しろや。
メタモルフォーゼする身体は飛ぶために軽くなろうとする。
そして生き残ることが出来たメンツが新たな生のステージに向かって行っているのだ。いずれ人生に追いつかれるのであろうが..............…。
一日食事を摂らないでいたらすこぶる調子が良い。今日は妻のパートだったが娘が弁当を作ってくれた。夜遅くに残っていたご飯を炒めてたべた。
2023/06/10
厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。