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インスリン、糖尿病、生活習慣病(7)壊死:30秒に一本足は切断されている。
壊疽は怖い。足の末梢に血液が流れなくなって壊疽になると言われるが、嘘だ。血液が流れなくなったら組織は死んで腐る。インスリンが少なくてエネルギーが使えないというのも嘘(笑)。高血糖だと感染症にかかりやすくなるなどというのもこじつけだ。いづれも分子生物学的な機序は見つからない。
僕の父は91歳でなくなった。壊疽が始まっていた。
1ヶ月前に背骨の圧迫骨折で立てなくなり、食べれなくなり、結局はなくなった。最後の一週間は辛かった、おそらく重度の肺炎になり足に壊疽の始まりが見つかった。
一週間前までは何もなかったのに沢山、カサビタが出来ていて、500円硬貨大の水ぶくれが2箇所にできていた。足はこわばり膝も曲がらくなった。「皮膚」という身体の中で最大の臓器が、駄目になってきていたのだ。
僕は若い頃、重度の水虫になった
20代の終わり頃、120kgとなって(血糖値は正常な)糖尿病真っ盛りの頃である。足の指の間からスネの中頃まで水虫が上がってきた。これは恐ろしかった。医者に行っても治ることはなかった。いつの間にかスネの方に上がった部分は落ち着いてきたが、何もしなくてもカサブタがいつもでていた。爪水虫には服用薬が有ったが毎月血液検査をして肝臓の数値を検査する必要があった。そんなことしてまで治らなくていいと思った。
これは糖尿病の治療をしていたころも同じだった。血糖値が安定していても、水虫は激しく、足をいつも洗面器に入れたお湯(足湯)に入れて仕事をしていた。
驚いたのは、足をストーブにつけたまま寝てしまいやけどしたときである。何も痛くなくやけどだけが水ぶくれになったのだ。壊疽に一番近づいていた頃かもしれない。
糖尿病の治療はしていたので血糖値は安定していた。しかし、足のしびれは有った。一度、画鋲が足に刺さっていた小音に気が付かないことがあった。実に典型的な末梢神経障害である。
当時薬の処方をしていた医者に言ったことはなかった。血糖値が安定して素晴らしいと褒められていたが、実際は恐ろしいところに居たのだと今は思う。僕は、この医師に失望して、治療をやめる。
食事で回復した僕の足
2015年はまだ「糖質制限」的な食事だった。単に炭水化物が少ないだけの食事で、素材の重要性や調理のプロセスは考えもしなかった。そして2016年、母がなくなり、父のために食事を作りはじめた。父が喜ぶ食事を考えた。
昔からの作り方の食事が一番喜ぶ、夜は刺し身から食べる、キャベツも大好きだ。酒も飲む、話をすることを喜ぶ。僕が席につくまで待っていてくれる。そして同じ食事を僕も食べた。無論、僕のご飯は少なくである(笑)。
父は母の死から、回復していった。薬は一切飲んでいなかった。言葉の端々にはユーモア−やウイットが溢れ、妻も心を開いて行った。妻と僕の父母は長く不仲であった。僕ら夫婦の喧嘩の原因の半分はそこで、残りは僕の低収入であった。
この50年での社会の変化、「家族というシェルター」+「家族という欲望を閉じ込める檻」の問題を考えるようになる。
2018年2年間、「父の介護」と「僕の糖尿病」の食事を作り続けた。僕の足が回復してきているのである。今では痺れも消えて、足の指もよく開くようになってきている。食事以外特別なことはしていないのだ。
この足が「僕にとっての食事の価値」を信じさせえてくれる。
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2016年母が亡くなった時はこの爪の裏側に血豆ができてもうだめなのかと思った。
医学が見落としている事
僕は、医学を否定しない。臨床で患者さんと向き合っている人達は大変だと思う。いくら言っても言うことを聞かないで糖尿からフットスライスを実際に施術するのは辛いに決まっている。患者や辛いという人は多いが、医師はもっと辛い。
なんとかしてもらいたいから、恐怖を煽る。そこら中のwebでは実例がわんさかとある。しかし、フットスライスは減らない。患者も恐ろしいから、一生懸命に言いつけを守ろうとしている。家族も厳しく監視する。
しかし、何も変わらない。状況は悪化するだけである。最近の「知見」と言って新しい薬や食事調査の統計を持ち出す。
何が間違えているのだろうか?
免疫ってなんだろうか?
この問題は大きいので別に書くことになるが、「白血球」だけが免疫のプレイヤーではない。
免疫と言われる作用は、身体というコロニーで『破壊されるべき(古くなったリ癌化した)生命のパーツをもう一度使って生命を生み出すプロセス』の一つだと考えている。
「皮膚と粘膜」で、「細菌やウイルス(マイクロバイオーム)」と白血球はダンスするのだ。戦うのではない、マイクロバイオームは新しいコロニーでもう一度生きるのだ。
マイクロバイオームを敵と捉える考え方は、現在の「私たちの知見」を統合的に説明できない。
マイクロバイオームと白血球の関係は「侵略してくる敵で戦う」ではなくて「共生する仲間でダンスする」と思う。詳しくは免疫の記事で.....。
壊死ってなんだろうか
そして、「乾燥に向き合い外側に広がる皮膚」と言う身体最大の「臓器」は毎日(表皮と言う細胞のシートは)100gつくられ、外部に脱ぎ捨てられる。表皮組織が上手くつくられなくなると壊死が起こると思う。
父の亡くなる時、食事を取れなくなって、わずか数日で足はぼろぼろになった(食事を取れなくなったことは直接の原因ではないと思う)。
僕も、血糖値は安定していたが、食事は今のようではなかった。そして、「生命」を大事にするプロセスの食事を食べることで足が蘇った。
粘膜という皮膚
粘膜組織は、外部を取り込むための組織である。ようやく最近「粘膜を通じてマイクロバイオームが侵入する」というような表現が見られるようになった。
粘膜は世界を取り込むための組織なのだ。肺にしても、消化器にしてもそこを部隊にしたダンスを見ることが出来る。医学は戦いというが、貪食した細菌を白血球はリンパで自分婦ごと放出する。そして身体というコロニではそのパーツを利用して生命が生まれる。戦いより、ダンスのほうが良い。
父の無くなる直前には肺炎の重篤化と壊死が同時に起こっていた。父の身体というコロニーに住む生命たち(=魂)はコロニーから自由になったのだ。
僕は父の亡骸のそばにいて、長く苦しんだ父が安らいでいるのを感じた。
医学は災厄をどう捉えるか
下肢静脈瑠、末梢神経障害、といった診断をつけて血管にカテーテルを通す。それなりに効果はあるのだろう。
しかし、「皮膚も血管」も常に作り直されている。どうして、新しくなっていっているのに壊れていくのだ?毎日作り直されながら、上手く作り直されない。DNAのコピーミスだと言う学者もいる。
しかし、元気な人もいる、父は明らかに食事で元気になっていった。
僕も検査値は異常だが着分けて元気である。足に関しても不安はない。5年前には壊死ではないかとマゴットセラピーをしてくれる医者に行った(追い返された)。
なぜ恐怖から抜け出せたかと言えば、食事の価値を信じることが出来たからだ。
父も母も亡くなったが、ピンピンコロリであった。何種類もの薬を処方されて、同じような手術を繰り返して「輸液・経管・胃瘻」の辛い死を迎えることはなかった。
年寄りを病院や施設に隠し、どんな道を通って死ぬかを隠している。あたかも「幸せな死」を迎えられているように医学はフェイクしている。僕はそんな死に方などまっぴらだ。
施設や病院では最初に食費をカットされる。商品化された食事をかわせられ、検査値を正常にする薬が支給される。しかし、検査値が正常になっても最悪の死は待ってはくれない。
僕が何もできなくなる年令になる前に社会が「食事の価値」に気がついてくれると良いのだが。
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壊死は怖い。もしそうなったら、マゴットセラピーをお願いしようと思っている。近くの病院に行った時は、受付で「糖尿病の治療を受けて紹介状を書いてもらってから来てください」と言われた。まいったなあ。
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