自然体でいられる<組織>に必要な、8つの要素 〜なぜフラット組織なのか?〜
こんにちは。スカイベイビーズ代表の安井です。今回は「自然体経営」を掲げる組織に必要な要素についてお話しします。
今後、変更や追加があるかと思いますが、現在、掲げている<8つの要素>がこちらです。
それぞれの意味はご理解いただけるかと思います。一つひとつは昨今ではそれほど特別なものではありません。ただ、すべてを同一組織で実現・実践していることにその特長の一端があると言えるかもしれません。求職者には、「出社自由・勤務時間自由」「全員兼業家」といったキーワードが響いているようです。「同一労働同一賃金」を採用し、「財務情報はすべて公開」することで、差別や区別のない組織を形作っています。
今回、特に言及したいのは「フラット組織」についてです。
僕らが実践しているフラット組織には、管理階層はなく、役職とそれに紐付いた権限もありません。すべてのメンバーに権限が委譲されています。メンバーそれぞれが判断軸を持ち、それぞれが意思決定できる組織であると言えます。
旧来の日本企業の多くがヒエラルキー組織を採用しているなか、なぜスカイベイビーズではフラット組織を採用することにしたのか。その理由についてお話したいと思います。大きく3つの理由があります。
1つ目は、“遠慮”や“根回し”を必要とするヒエラルキー組織が嫌いだからです(笑)。嫌いと言うと感情的に聞こえるかもしれませんが、機能的にもフラット組織の方が円滑な組織運営に有効であると考えています。というのも私が以前に所属していた組織では、組織を二分するような派閥争いがありました。それによって、それぞれの権力者の意向や勢力にめちゃくちゃ気を遣わなければならなかったんです。それがとてもストレスでした!こんな気を遣う必要ある?と思っていました。
もちろん年長者たちの経験やスキルは尊敬に値すべきもので、学びも多くありました。ただ、言いたいことが言えない関係性はよくない、と考えていました。遠慮や根回しなんてせずに、自分らしくいられる組織で生きていきたい。円滑な組織運営を行うためにも、フラットな関係性のなかに身を置いて生きていきたい。それが僕にとって自然体で生きる、ということでした。
2つ目は、予測不能なVUCAの時代を生き抜くことができる”強い個人”を育成したいからです。現代は大企業でさえいつ倒産するかわからないような、予測不能な時代です。そこでは個人が強くならないとご飯を食べていくことは難しいと考えています。
強い個人とは「自分はこういう価値を発揮することができます」と自己表明できる人です。特定のスキルセットを持ち、自分の行動原理をしっかりともった人材は、指示系統の強いヒエラルキー組織で、誰かの指示を待って生きる働き方よりも、自らの判断で意思決定ができるフラット組織の方が育ちやすいのではないかと思うんです。さらに、フラット組織の方が自らの価値を発揮しやすいのではないかと思います。日々、さまざなま事象が変わりゆく現代において、ヒエラルキー組織からフラット組織へと変化していくことは必然と言えるかもしれません。
3つ目は、意思決定のスピードを速めたかったからです。誰か(経営者や上長)の意思確認を待つのではなく、メンバーそれぞれが判断軸を持ち、それぞれが意思決定できる方が、意思決定のスピードは明らかに速まります。
当社は「ソラミド」という「自然体な生き方を考えるメディア」を運営しているのですが、先日、編集長の安久都がさらっとソラミドオリジナルのラジオを始めていました。横目で見ながら「フラットな組織やな〜」と思いました。誰か(この場合は経営者である僕)の許可なんて待たずに、やったらいいんです。それがみんなのビジョンに即していて、必要な行動なのでありさえすれば。
ここで述べたのはあくまで私がフラットな組織を求めた理由であって、フラット組織にはこれらの他にも得られるメリットや利点がたくさんあります。それについてはまた追ってお伝えします。
フラット組織はもとより<8つの要素>はすべて実践中であり、道半ば。何が正解かは正直まだわかりません。その都度、調整しながら、その道のりをお伝えしていきます。
★「個人」が自然体でいるための要素も整理しました。
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