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膝関節28 人工膝関節置換術と輸血

おはようございます。
すっかり公衆電話は利用する事が無くなってしまった塗山正宏です。


今回のテーマは、

人工膝関節置換術と輸血です。


人工膝関節置換術を行う際には

皮膚を切開したり、骨を切ったりするために血が出ます。

そうです、出血します!

そのため、以前は人工膝関節置換術を行う場合には、輸血が必要とされていた時期もありました。

実際、私が研修医時代の人工膝関節置換術後は、術後にかなり出血していた印象があります。

特に両膝を同時手術した場合は術後に出血量がかなり多かった記憶があります。

しかし、

現在は人工膝関節置換術を行う際に

・皮膚の切開を小さくすること

・筋肉の切開を小さくすること、または切開しないこと

・手術中に一時的に血流を止めること

・手術中に丁寧に止血すること

・関節包を確実に縫合すること

・点滴や関節内に止血剤を投与すること

これらのことにより効果的に出血を抑えることが可能になっています。

このような対策により、人工膝関節置換術を行う際には、同種血輸血(他人の血を輸血する)をすることは基本的にはありません。

輸血を行うとしても、自己血輸血(自分の血液を輸血する)を行うだけで十分な場合が殆どです。


本日のまとめ

人工膝関節置換術に輸血は不要!


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「はぁ~。。。人生って厳しいな・・・。」


たま~に出前ピザを注文したくなる整形外科医の塗山正宏でした。

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塗山正宏@人工関節専門医師
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