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小説『ジミー』対話会@QUESTION

2022年7月に出版された『ジミー』の読書会を各地で行っている。8月25日に京都信用金庫のコミュニティスペース「QUESTION」をお借りして実施した。

1Fのawabarのスペースを使わせてもらった

読書会のファシリテーターは、日本ファシリテーション協会会長の竹本記子さん(ぴーちゃん)。テーマは「アンコンシャスバイアス」。ぴーちゃんに言わせると『ジミー』は、アンコンシャスバイアスに関する記述がびっしり書き込んである小説なのだそうだ。

イベントの案内画像

イベントの案内はこちらでした。

QUESTIONでの出会い

コミュニティスペースとは、人と人とが出会う場所。

読書会の前にCode For Japanの東健二郎さんと待ち合わせ。東さんと知り合ったのは最近で、つくばで行われている気候未来会議に使われている参加型民主主義プラットフォームDecidimをCode For Japanが運営していたことがきっかけでした。気候未来会議への関わりも偶然で、たまたま自動車を譲ってくれた人が、国立環境研究所の研究者の方で、車の譲渡の話をしながらご飯食べていて、お互いの活動の話になって、「デジタルファシリテーションの話を、気候未来会議のメンバーに話してください!」と頼まれたのでした。そんなことってある?

FacebookにQUESTIONに行くって投稿したら、京都在住アクティビストのKiraさんが、「ホテルからQUESTIONまで車で送るよ。」と言ってくれたので、お言葉に甘えてKiraさんの愛車に乗せてもらって二人でQUESTIONへ。Kiraさんは、ウェールズで成立した未来世代法を日本に導入しようと活動していて、タウンミーティングや勉強会を主催している。僕も、Kiraさんから未来世代法のことを学んでいます。QUESTIONに着く直前になって、「Kiraさんの未来世代法の活動と、東さんのDecidimとは、すごい繋がるじゃん」と思いついて、2人を繋ぐことに。

QUESTIONに着くと、1Fのawabarにノートパソコンを広げて仕事をしている東さんを発見。その隣にもう一人。

「リベルタ学舎の湯川カナです。」

と自己紹介され、「あー-、あの。。」と謎の声を上げてしまった。湯川さんと会うのは初めてだけど、中学生向けの教育プログラムD-Stadiumを、リベルタ学舎とトオラスとで共同企画でやってきたので、お互いの話をよく聞いていたのだ。湯川さんは、田原が来るということで会いに来てくれたそうだ。さらに、Kiraさんが超コアチームで関わっているNPO法人セブンジェネレーションズの共同代表の野崎安澄さんが、リベルタ学舎でライターをしていることを伝えると、今度は、Kiraさんがびっくり。D-Stadiumは、リベルタ学舎とトオラスの両方に関わっていた安澄ちゃんがハブになってチームが結成されたのでした。

そうこうしているうちにファシリテーターのぴーちゃんが到着。実は、ぴーちゃんも、D-stadiumを一緒にやってきた仲間。「ぴーちゃん、リベルタ学舎のカナさんがここにいるよ!」と伝えると「うぁー」と歓声が。

というわけで、出会うべき人たちがQUESTIONで出会ったのでした。コミュニティスペースおそるべし。

そもそもQUESTIONに集まろうと思ったきっかけは、このスペースを運営している団体の一つであるグローカルセンターの行本さん(ゆっきー)、木下さん(きのP)、肥後さん(タオルマン)が、僕の活動に興味を持ってくれて、何度かオンラインで講演させてもらったから。グローカルセンターの事務所を訪問したら、『出現する参加型社会』にインスパイアされて描いたという、きのPの絵があって感激。思わずその前でツーショット写真を撮りました。

運命的に集まったみんなで記念写真。

カナさん、東さん、ぴーちゃん、田原、Kiraさん
きのPも入れてもう1枚

「ジミー」読書会スタート

読書会の進め方は以下の通り。

1)チェックイン:自己紹介や「ジミー」の感想など
2)アンコンシャスバイアスについて
3)3分で名著「ジミー」
4)6章 名~マレーシアではミロをマイロという~ を15分で読む
5)対話
6)チェックアウト

オンラインでは繋がっていたけれど、リアルでは初めましてのみなさんの自己紹介に心がポカポカしました。

その後、ぴーちゃんが、アンコンシャスバイアスやマイクロアグレッションについての分かりやすい動画を見せてくれ、「マイは、クラスメイトとの関係性や、社会との関係性からのマイクロアグレッションに影響されて、それを回避するための様々な行動パターンを身に着けているんだよなぁー」と、改めて、そこに意識が向きました。

そのあたりを意識しながら、何度もやってきた「3分で名著」のコーナー。「ジミー」の物語をMiroに構造化したものを画面に出しながら、あらすじをたどりました。

ぴーちゃんの、「気づいたことを付箋に書きながら、15分ほどで6章を読み直してください」という指示を合図に、それぞれが思い思いの場所に座って読書開始。

読み終わった後、床に付箋を貼ってサークル対話がスタート。

参加者の付箋

自分が気づいていない個所を、他の人が指摘してくれることで、自分の前提の在処が分かったり、同じ文章を読んでいるのにピックアップする場所が違うのが面白かったり・・あっという間に時間が過ぎていきました。

参加者の感想

前口織江さん
「ジミー」から浮き上がって見えた箇所をそれぞれ書き出して、それについて話すという、この対話会の読み方。 まるで、「みんなで森に入って、木の実をつんで帰って、分け合って食べる」みたいで、心が弾みました。 本ってこんなふうに読んでいいんですね! 「ジミー」の木の実は、食べると記憶が呼び起こされやすいので、こんな読み方によく合います。 教育関係の仲間に、「対話を誘う本、見つけた!一部だけでもいけるよ!」と紹介しようと思います。

各地の「ジミー」対話会、まだまだ続きます。

読書会参加メンバーと


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