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金はなくてもなんとかなる
金はなくてもどうにかなるんですよ
20歳の若造が何を知ってるんだと思うかもしれませんが、今回は僕がスペイン、マヨルカ島で体験したエピソードトークです
無謀な賭け
他記事でも書いたように僕は7月の後半に約5日
スペインのマヨルカ諸島に遊びに行った
理由は航空券が安かったからである
観光コスト、食費が高いのは行ってから気づいた
いつも通りノープランだが、毎日充実した日々を送っていた
3日目の夜
スペインということもあり1日目も食べたがまたパエリアが食べたくなったのでとりあえずGoogleマップで調べてみる
この辺り無数あるスペイン料理でせっかく行くならあたりを引きたいと思ってあえて今回は下調べありで
店には閉店15分前に到着
ダメ元だったが閉店の記載時間がラストオーダーなのか店員さんに急かされることもなく黒パエリアを注文
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料理は絶品
2人用だと言われていたが絶対に食べ切れると確信した
米に海鮮の味が染みていて美味すぎる
食べっぷりに感服したのか店員さんが気前よく
マヨルカの地酒のショットをくれた
なんていう名称かは忘れたが甘くてとても飲みやすい
そんなこんなで満腹でいいサービスを受けて気分が良くなっている時
問題発生
会計をしようと店員さんに声を掛けてカードリーダーを持って来てもらう
反応しない、、
あれ?何回やっても支払えない
気まずい空気が流れる
手持ちの現金は約20ユーロ
20ユーロをまず渡す
とにかく食い逃げは申し訳なかったのでメモを残してATMに直行
パエリアは2人前で約40ユーロだった
安くはないがクオリティーと量を考えれば妥当
ひとまず50ユーロを引き下ろそうとした
下ろせる金がない
との表示
やばいぞぉ と肌で直感
食事を払えないことも明日から何もできないことを察する
カードにお金がないことを理解したのでいくらまでなら下ろせるか金額を下げてトライ
40、30、20
20ユーロでようやく下ろせた
とりあえスペイン料理屋に戻って事情を説明した
引き落としたばかりの20ユーロを渡しても
まだ7ユーロほど未払いの状態
その場はemailのアドレスを渡して明日返しに来るからと死ぬほど謝ってことなきを得る
後日しっかり返しに行きました
猪突猛進
朝が来た
相変わらず現金もカードもすっからかんである
母に状況を説明
時差の問題ですぐには振込には行けないとのこと
自分で蒔いた種
全然俺が悪い
しかしこの日は前々からオンラインで取ってある鍾乳洞のチケットがあった
しかも朝の10時か11時だった
どうしても行きたい
そう思ったら止まれない
バス移動の金もないけどオンラインで20ユーロ弱のチケットを買っていたのでせっかくなら死んでも行きたい
事情をホテルのフロントのお姉さんに相談
彼女は少し前に日本を旅したばかりで日本の良さ、日本人の丁寧さに感銘を受けたとの話をホテルに着いた時にしてくれた
とても英語が堪能で明るくて素敵な女性だった
お姉さんにダメ元でバス賃を貸してくれないかと直談判
優しいお姉さんは自分の財布を取ってきて10ユーロを渡してくれた
あとで絶対返す!ありがとう!!
と何度も感謝を伝えた
ここでも日本への感謝
先人たちがそういうイメージを作ってくれたことに
計算違い
ここで10ユーロを貸してもらって有頂天になってるバカな少年がいる
こいつは約片道50キロ先の鍾乳洞まで往復10ユーロで足りると本気で思っていた
流石のGoogleマップ先生も道順は教えてくれてもバス代がいくらかかるかは範囲外だったそう
バスの道順は2通りくらい頭に入れていたのでそれを信じて最初のバスに乗り込む
鍾乳洞までホテルからバスを一回乗り継いで訳1時間強
バスが来た
現金10ユーロを挿入
7ユーロとディスプレイに表示された
立ちくらみがする、、
お釣りは3ユーロ
ここの島ではファンタの缶と同じ値段
現時点でなんとか行くことはできても帰れるわけがないと本能的に察した
でも全く焦っていない
むしろこの打開不可能な状況を心から楽しんでる
空港到着
ここからまた二つ目のバスに乗り継いで目的地に向かう
ここで諦めたり引き返したりするのが普通かもしれないが、スリル大好き人間はここでビジネスをしようと画策する
生まれて初めてものを売る
とりあえず金はない、携帯のSIMカードも入れてないからネットもない
それだったらもう頼るのはそこにいる観光客しかいなかった
事情を説明して金をもらう、もしくは借りるでも良いが何かやってもらった気がして申し訳ないので
よし!サングラスを売ってみよう
これならほしい人がいれば自分も金をゲットできて向こうも欲しいサングラスをゲットできて
winwin
自分もバスに乗り込まないと鍾乳洞ツアーに間に合わないのでタイムリミットはある
手当たり次第並んでる観光客にサングラスを買わないかと声をかけてみる
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