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荘園の歴史

荘園制度を始めとする
中世の日本の土地制度や
金融状況について語った本。

鎌倉時代後期に進んだ 職 の一円化や貨幣流通の進展のなかから、 悪党 と呼ばれる人びとが現われてくる。
当時の「悪」という言葉には、悪いという意味だけでなく、抜群の能力や気力、 体力を持っていて恐るべきという意味もあった。

言葉は時代によって変わっていくものですが
「悪」という言葉が
鎌倉時代にはポジティブな意味を持っていた
というのは意外でした。

現代で言うところの
「ガッツのある人」や
「イノベーター」が近いのかなと感じます。

荘園は教科書だとさらりと流される部分ではありますが、
墾田永年私財法などの法律や疫病の蔓延、
貨幣が普及することによって
荘園のあり方も変化し続けてきた
というのは興味深い話でした。

#読書

荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで


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