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社会の活力と人口

フランスの人口統計学者のエマニュエル・トッド氏による
少子高齢化についてのエッセー。

老人を敬うのは良きモラルだとしても、”社会としての活力”すなわち”生産力”は、 「老人の命を救う力」よりも、「次世代の子供を産み育てる力」にこそ現われます。

日本は新型コロナウイルスの被害を
最小限に抑えたことは評価されつつも、
最大の危機は「少子化」である
という意見が印象的でした。

社会を維持できなくなる最大の脅威は
他国の侵略や経済危機でもなく、
「出生率の低下」にあるというのは、
過去の歴史が証明しています。

移民を受け入れるという手段もありますが、
まずそれ以前に 性別に関係なく、
働きやすい環境を作り、
不必要な残業や会議をなくして
生産性を上げる必要があると思っています。

まず自分たちにとって理想の状況を考えて、
今の環境を改善していく施策を
なるべく早く実行し続けることが
重要なのではないかと思いました。

#読書

老人支配国家 日本の危機 (文春新書)


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