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池上彰さんの語る教養力

池上彰さんの教養について語ったエッセー。

日本ではよく大学に対して、社会に出てすぐ役に立つ学問を教えてほしいと言われます。 ところがアメリカは意外とそんなことがないのです。 すぐに役に立つものを教えるのは専門学校で、いわゆるエリート大学は、 「すぐに役に立たなくてもいいこと」を教えるのです。 すぐに役に立つことは、世の中に出て、すぐ役に立たなくなる。 すぐには役に立たないことが、実は長い目で見ると、役に立つ。こういう考え方なのです。

「すぐに役に立つことはすぐに役に立たなくなる。
すぐに役に立たないこと(つまり教養)が、
長い目で見ると役に立つ」
というのはそのとおりだなと感じました。

現代のような情報にあふれた時代では
「すぐに役に立つこと」は検索したり、
SNSのニュースフィードとか読めば 簡単に手に入りますが、
実際にその情報を手に入れて
何か行動につながることや
生きていく上で本当に必要なことというのは、稀だと思います。

むしろ教養のほうが
一見すると関係がない分野から発想を得たり、
物事の背景にあるものを理解することに
役立つ気がします。

本を読んでいても昔から名著とされる作品は、
時間を空けて繰り返し読むことで
新たな発見があるのは実感としてあります。

教養や経験を積み上げることで、
知識や視点が磨かれていって
以前は読み飛ばしていた部分が理解できたり
共感できるようになるのではないかと思っています。

おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか?


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