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夢見モグラは空を待ち侘びて 13日目

モグラのいる世界は月に一度、
地面と天井が逆さまになる。
おおよそ1分の間、新聞紙を勢いよく破るような音がして、
地面は揺れ、天井は震え、
皆一斉に根城やそれぞれが最も安心だと思う場所に隠れた。
モグラは頭をぶつけないようにと必死にまるまって、
大切にしているガラクタたちを抱き抱えながら、
事が過ぎるのを大人しく待った。
ようやく静まったところで外へ出ると、
オジジの家がペしゃんと潰れていたので、急いで掘り起こして、
その身体を探し当て、抱き起した。
「なあに問題ない。火山か海のどちらかが寝返りをうったか、くしゃみをしただけさ。」
モグラはほっと安心もしたが、
”カザン”や”ウミ”というのはなんて凶暴なやつだと、
しばらくのあいだ機嫌が悪かった。

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愛用の話。

自分は趣味で衣装や物を作ったりする。
欲しいものがイメージされた時に、
探す、と言う選択肢が第一ではあるけれど、
時間や労力が割ける場合には、
作る、という手段をとることもやぶさかではない。

最近はパソコンを持ち運ぶ、
レザーのクラッチバッグが欲しいなと思ったので、
ちょうどいい物を探していたけれど、
理想のものは中々見当たらなかったので、
友人のJUN OKAMOTOに相談して、
自分のイメージを伝え、大いにアイデアを借りながら、
自分だけの一点ものが仕上がってとても愛用している。

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主にパソコンを持って移動することの多い自分の場合、
13インチのMacBook Proと電源を入れて持ち運ぶのに調子がいい。

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グッズの宣伝?と言われるとそうでなくて、
ただの自慢か?と言われるとそうかもしれなくて(自慢かよ)、
ただ僕には取り急ぎ、結構いや、かなり気合を入れて作った、
あなたに訊きたい77のこと。

が近年稀に見る豊作でして、それを皆さんにお届けする使命がございまして、
(というか去年中止になってしまったツアーとかの物販もそのままあるよね。)
しばらくは本の方を大切に届けなくては、という次第。よしなに。
欲しい方が沢山いてくれたら後々言い出しやすいかな、というところはありつつ。


何が言いたかったかと言うと、
あれが欲しい、これが欲しいという、
ひと時の欲求や、感情にまかせて、
実際家に置いてあって、一度も袖を通していない洋服なんてものもたまにあったりして、
引越しのたびに断捨離、みたいなことをしがちだった自分も、
だんだん自分の好みみたいなものが定まってきて、
行き着いた先は、
出来るだけ長く愛せる物を、
長く使っていたい物を、
傍に置いて、手に取って使っていたいなと言う気持ち。
というか実際、長い目で見ればそっちの方が安上がりだったりもするし。

そして、
長く愛してもらえるものを作る、
と言う気持ちは、
自分が物作りをする際にもより意識として色濃く乗り移っていて、
勿論流行に乗るために、
最低限のビート板のような浮力はあったほうがいいに違いないし、
値段も安いに越したことはないのだけれど、
流されずにそこにありつづけるだけでかっこいいみたいな、
最終的には山とか海レベルに(んな無茶言うなて)、
普遍的な魅力、素晴らしさが、理想だよね、
憧れちゃうよねというスケールの大きな話。

本日の表紙は@khsm.maさんの写真を使用させていただいております。

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余談の余談話


モグラの話とまぜこぜにならないように気をつけなくてはと思っているのですが、前作「あなたに訊きたい77のこと」がみなさんの手元に届き始めて、読書感想文をSNS等で上げてくれている方、ありがとうございます。感謝の気持ちしか勝たん。

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上みたいに読書感想文書いてくれた方々に、何かいいことあるといいな、楽しめる企画作れないかな、ちょっとお礼ができるようなことが考えつかないかな、みたいなことを思っています。
時勢柄難しい部分や、最小限の人数で動いていることなので出来ることに限度はあるのですが、コメント欄などに、アイデアなんぞくれると喜びます。
それではまた明日。


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MasatoKanai
褒められても、貶されても、どのみち良く伸びるタイプです。

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