TFBM 信じた道を走り続ける 7(番外編)
曲のタイトル「WE RUN ON FAITH」にちなんで、
筆も走らせようかと(不定期連載)。
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限られたスケジュール、つまりは二日間のレコーディングの中で、
アーティスト写真も、ついでにMVも作りたいと欲張るとなると、
せいぜいレコーディング風景のメイキング、をなんとなくというのが順当な落としどころかと。
しかしながら昨年からのミュージシャン、バンドマン界隈の中で、感染症の対策も含めて、大規模なスタジオで楽器を並べて、大人数のスタッフでの撮影がなかなか厳しいとなると、
この"スタジオでのメイキング"がめちゃめちゃ供給過多になっていて(私調べ)、あんまり面白くないな、正直ちょっと嫌だな、ていうか嫌だな、と密かに心の中で思っていました。
ここで「嫌だ!嫌だ!」と、
駄々を捏ねて床を転げまわるだけでは、ただのワガママ中年ボーイになってしまうので、最近の自分たちのライブ写真を撮ってくれていて、それでいてMVも作れる、カメラマンTくんにこっそり相談し、粘り強く(小煩く)提案を続けた結果、ある程度自分の裁量に任せてもらう流れに。
・全員が同じ方向を向いて進んでいること
・曲のテンポと連動して徐々にスピードが上がっていき最後に走り出すこと
・BMメンバーが歩いているところにバケツくんが合流すること
・TFメンバーに合流して一斉に走り出すこと
・それぞれボーカルをとっている人を中心にそれぞれの筆跡で字幕が出てくること(ボーカルパートのない人も書いてもらいました)
みたいなイメージ、アイデアを集積させながら、
もうあとは何とかなるよね、だって俺たちアーティストだもん(雑)、
いざ!出たとこ勝負!ということで迎えた当日、
レコーディングスタジオ近くで汗だくになってロケ場所探しながら、それぞれの楽器の録音が終わった方から外に連れ出して、
「あの...とりあえずこここっち側に歩いてもらっていいですか…。」
の繰り返し。
皆一様に???マークを頭に並べながら(そうですよね申し訳ない)、ひたすら地を這うように、腰を曲げて低い姿勢で、足元を映し続ける大人たち(約二名)。
なんとか通常メイキングより、MV然としてしてくれないかな、思いながら、
最小人数、限られた時間の中で(ほぼTくんであとは字幕をふってくれたマネージャー氏)共に作った作品でした。
後日談ですが、編集が終わり、最後の仕上げとしてそれぞれの筆跡で字幕がふられて、Youtubeにアップする直前、締め切りギリギリに盛大に字幕の誤字を発見しまして、
急いで連絡した電話口で僕がゴメンと言いながらそれを指摘した瞬間の、
Tくんの「あーーーーーーーっ!」
という絶叫にも悲鳴にも似た声の後の
「なるほどですね(彼の口癖)...。」は忘れられないこの夏の思い出です。
無事リリースした今ようやく笑い話に(Tくんごめん、俺氏もっと早く気づけよ案件)。
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