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「デートは映画館を選ぶ」という考え方から見える映画館の可能性
映画館行ってないなぁと最近思っていたんですが、大好きな藤原竜也さん主演の「カイジ ファイナルゲーム」が始まったということで、21時のレイトショーを見に久々の映画館へ。
他の方の評価は置いておきますが、個人的にはとても面白かったです!内容については、本題ではないのでここで話しませんが、お時間あれば、ぜひご覧いただければと思います!
久々の映画館に着いてからは
「あぁこんな雰囲気だったなぁ」とエレベーターが開いてから故郷を懐かしむように周りを見ていましたが、何となく違和感がありました。特別、
販売しているメニューが変わったとかもなく。
フロアに特殊な演出がされてるわけでもなく。
スタッフさんの動きも変わったわけでもなく。
ただ、違和感。何だろうなぁと思いながら周りを改めて見渡すと、ようやく違和感の招待とご対面。
あまりにカップルが少なかったのだ。特に若い20代くらいの人たちが。
最近は〇〇離れというワードが結構その辺を歩いてるのを見掛けるが、実際に映画館離れさんを見掛けるのは初めてだったので、驚いた。
実際「映画感 離れ」とかで調べてみると、
どうやら映画館離れというのはデータから見ても、よく分かるくらい実際に若い層で起きている事象
というのが大勢の内容だった。私の久々の一回の、しかもレイトショーという限定的な要素で語るのは避けたいところだが、まぁ概ね若い人が少なかったという感覚は間違っていなかったように思う。
しかも、どうやら下記の記事の内容を見ると、若者は映画館ではなく映画自体から離れてしまっているのではないかという調査、考察もあるようだ。
ただ、一方で「デートに向いていると思う場所」では、映画館が上位に入るなど、デートの場所に関わるアンケート調査では上位にランクインしてくるほど定番であるのはここ最近でも変わっていない模様。
なので、私が感じていたカップルが少ないは、たまたまであった可能性が高いだろう。
そして、映画の興行収入で見ると、映画館離れと叫ばれつつも大きく減少しているような動きは約10年くらいでは見られていない。
ただ、若者が映画離れを起こしていたり、シニアも映画館離れを起こしているのはデータの面から見ても分かる。興行収入が増えているとは言え、ヒット作の本数によっては乱高下することもある。
より安定した収益を生むには「離れ」を止めるなど、何かしら手段を講じないといけない状況だと言える。現状の策で思い当たるのは、上記の記事の中にも書かれていたが4DXなどの映画館での「体験」を強化するコンテンツだ。
そして、少し前に見掛けた記事の中で「映画館サブスク」なるものもある。いくらか月額で支払うことで、映画館で映画見放題にできるという内容。やり方次第ではあるものの、これについては映画館離れなどの救世主にはなれないのではと私は思う。
なぜなら、ヘビーユーザーの利用の障壁は低くて、ライトユーザーの利用の障壁が高いものと感じるから。
映画1本を見るのに今だとだいたい1800~1900円くらいのレンジだと思いますが、それを見放題にしたとして映画に多くお金を使ってくれていた人(来場してくれていた人)は喜んで加入すると思う。
ただ、映画館に来るのは話題の作品を見るだけというライトな人は多くいる。
上記の記事の中では半年に1回以上、1年に1回も行かない人を足すと約50%もの人が該当する。その人たちに「映画見放題!」と謳って、利用してくれる人はどれだけいるだろうか。
イノベーターやアーリーアダプターは受け入れてくれても、その後は続かないのではと思ってしまう。
それよりかは写真撮影などをある程度解禁して、SNSを見据えた施策の方が効果は出ると思うが、
それでも2時間ないし3時間くらい継続して片時も目を離さず、スマホも触れず
という環境を踏まえると、映画館離れなどを打破するのは難しいと感じる。
では、どのようにするかということだが、私なら「デートで映画館を選ぶ」という人の考え方に注目して、映画館に来てもらおうと試みる。
映画館が映画だけで戦わない
付き合う前や後、関係無しにデートに映画館を選ぶ人たちにはいろいろな思惑があり、会話をしない空間をわざわざ選択するとしたら
間が持たないから
いろいろプランが考え付かないから
映画なら無難だから
話題の作品で一緒に見たかったから
などが考えられるだろう。この中で、私が注目したのが
間が持たないから
いろいろプランが考え付かないから
この二つ。いろいろと考えることが苦手で、困るシーンなども出てくると思う。だからこそ、会話をしない空間をわざわざ選択している。
だとすれば、
映画館がデートをすべてプランニングするサービスを展開する
さらに
映画を見終わった後のおすすめの会話なども提供して、見る映画によって、その後の食事の場所なども考案して、より関係値を深めてもらえるようなサービス内容にする。
そうすれば、映画をデートの起点として様々な事業と連携することもでき、この映画ならこの飲食店をおススメして予約までしておくなどして、そこ経由の予約は手数料などをもらうとすれば、映画だけではない収益も見込むことができる。
今まであまり来場しなかった人も考えられた最適なプランの一部に入っているのであれば、喜んで来場してくれるので集客が見込めるのではないでしょうか。
そんなことを考えた週末でした。