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マーケティングやプロモーションを突き詰めると次元を超えることも可能らしい
タイトルを見て、マーケティングなどと書いてはあるものの、
「最近のテクノロジー・技術はすごいなぁ」
とか次元を超えるという観点で思っている人がいるかもしれない。実はこれ3年前くらいから既にやっていたことなのである。最近ではない。
「じゃあ、当時から技術とかで既に出来ていたのか、すごいなぁ」
とか思っている人がいるかもしれない。実はこれ当時の最新技術とかは特に使っているわけではない。
「だったら、何なのさ!」
と、聞こえてきそうなので、何がすごいかお答えする。
「既にあるプラットホームなどを上手く駆使してやったから、すごいなぁ」
なのだ。一つの軸に沿って、既に当たり前にあるモノを駆使するだけで
次元を超えるという芸当ができてしまう、そんな話なのだ。
これを真似ると、あなたも次元を超えることができるかもしれないので、次元を超えたい方は今すぐ株式会社アイドリッシュセブンに就職することをおすすめする。
次元を超えたのはアイドリッシュセブン
3年ほど前にVisual Board Tourという企画がアイドリッシュセブンというアイドルのゲームに関連して起こった。
概要は以下のリンクを見ていただくと分かる通り、全国7都市を駆け抜けるというものだ。
・・・・大丈夫。読者を置いていかない主義のワタシ。
理解できるように、もう一度、ちゃんと、言おう。
4年ほど前に
アイドリッシュセブンというゲームに関連して全国7都市を駆け抜けるという企画が起こったのだ。
企画で既に次元を超越しているのだ。
そして、これが見事に大成功を収めているから驚き。まさしく、ドラえもんにすら立ち向かえるアイドルである。
この成功の理由は大きく分けて2つあると考えている。そして、その二つがあったからこそ、企画が成功し、次元超えを果たせたのだろう。
企画の概要から既に成功が見えてくる
1つ目の成功要因として、企画の設計・組み立て方が挙げられる。
情報を提供していただいた方のお話をまとめると、概要としては以下。
・IDOLiSH7 1周年を記念
・全国7都市に掲載都市に因んだ特大ポスターを掲出、日本を横断
そして、細かなギミックで言えば
・全国ツアーをしているかのように掲載される時期は都市によって異なる
・合わせてTwitterでオフショットを発信
・オフショット内で登場した実在店舗へ行くとアイドルたちのサインがある
・アプリゲーム内では掲載に合わせ、スペシャルストーリーが配信される
といった内容である。
うん、もはやこの時点でただのツアー公演中のアイドルの企画と遜色ない。
試しに企画の方向性の近さを見るために、以下を見てほしい。ここには企画の簡単な概要が書かれている(以下、一部引用する)
関ジャニ∞によるエイターのための特別企画!ツアー中、メンバーから届いたスペシャル動画をアップしていきます。普段なかなか見ることができないツアーの裏側やメンバーの素顔が見られるかも!?
この他にもツアー中の写真などを絡めた企画もある。
オフショット写真があったり、届いたりと若干の違いはありそうなものの、リアルのアイドルと何ら変わらない企画を設計しているというのはお分かり頂けただろうか。
扱いそのものがゲームから飛び出ていることを前提としており、リアルの企画と大きく変わらないため、存在をリアルに感じる土台が既に作られているのだ。
そして、実際に写っている店舗に行けば、アイドルのサインがお待ちかねというVIP待遇。いるいる。そこにいる。となるのは明らかだ。
また、ローカル局ながらもCMなどもこの時期に打ち出されており、アプリにもスペシャルストーリーが登場するなど施策に完全包囲され
デげジんタじルつ
みたいな感覚になる。
・・・
あ、融合していること表しました。すみません。
とにかく、企画の段階で「リアル」を打ち出し、イメージさせやすい状態にできたことはファンに期待もさせるし、元々のアイドリッシュセブンの世界観に沿った内容で、下準備が完璧だったと言える。
媒体選びが成否を分けた
もう一つの成功要因として、プロモーションなどを行う際の媒体をTwitterにしたところだと考えられる。
この企画当時はInstagramがまさに右肩上がりで成長著しく、アイドリッシュセブンのマネージャーのことを考えれば、Instagramに流れてもおかしくなかった。
しかし、ここではTwitterを選んでいる。本当はInstagramを選びたかったけど、表現をどうしようかーとか、見せ方難しいかもしれないといった議論が盛んに行われ、見送られた可能性もある。
ただ、この企画においてはTwitterを選択したことは正しかったのではないだろうか。
もちろん、ずっと発信を続けていたからTwitterにしたことも考えられるが、当時の数値で言えば、国内の月のアクティブユーザー数はまだまだTwitterの方が多い(今でもTwitterの方が多いが差は縮まっている)
加えて、企画の性質から考えれば「アイドルのオフショット」という普段見られない姿を見られる状況というのは、ファンからすれば現実のアイドルと変わらない特別なギフトであると言える。
当時のデータでも、Twitterの主な利用目的の中に
「最新情報、リアルタイムでの情報収集」「有名人・著名人などのつぶやきを閲覧」が利用者の4割強(一部引用)
というものがある。Instagramでも同様な目的で利用しているユーザーは多いものの、ユーザーの数から見れば、Twitterの方が多くのマネージャーに見てもらえる可能性は高い。
また、拡散性も高いので、普段見られないものを他の人に教えたくなる心理にまさに打ってつけの媒体であると言える。
リアルに近い企画やプロモーションをより多くの人に拡散できたことが次元を超える手助けになったのではないだろうか。
まさに、「リアルさの共有」が決め手になったと言える。
まとめると
企画の段階でほぼ8割くらい勝ちが決まっていたように感じるが、それを適した媒体でリアルを多くの人にデリバリーし、「いるよね感」をファンの中で作り上げられたことが次元超えの要因だったと感じる。
今後は
・いかにして、リアルに近づく企画を作り
・いかにして、リアルを正しく広めるか
という点を掘り下げていくと、次元を超えることができるかもしれないので、ぜひ試してみてほしい。