これから校正者を目指す方へ。

【注:この記事は、アメブロへ2023年11月18日に投稿した記事を、筆者本人が内容を変えずに移植したものです。】


こんばんは。


関東も、すっかり寒くなってしまいましたね。秋はどこへ行ってしまったのでしょうか…。


さて私は先週日曜日にハングル検定3級を受検しました。結果はたぶん、100点満点の86点くらいで合格、だと思います。4級までとは単語数とか問題の深さが全然違って、なかなか苦労しました。かなり勉強しましたが思うように模擬試験の点が伸びず苦労し、ああ仕事しながら(そして家族の介護もありながら)試験勉強するのはハードだなぁ、と思いつつ、息抜きで遊んでるゲームのダビスタで馬の名前を覚えにくい韓国語の単語にしたりとか、色々工夫?してなんとか合格できました。次は準2級ですが、こつこつじわじわと勉強しながら、目指していきたいと思います。別に取ってもなにか良いことがある資格ではないのですが、今回ばかりは自分を褒めたいですね。

大きな声では言えませんが、試験が終わった後に会場の喫煙所でひとり、吸ったタバコは今まで吸ったタバコの中で一番美味しかった。


さて、そんなことはどうでもよくて、タイトルの話。

ここでは出版不況がーとかAIがーとか、そんなネガティブな話はしません(どんな時代になっても、優秀な校正者は必要とされるはずですので)。


で、これから校正者、校閲者を目指す方に伝えたいこと。それは2つしかありません。


一つは、「得意分野を持つ」ことです。

例えばフランス語がかなりできるとか、旧字旧かなマスターであるとか、自衛隊に異常に詳しい、とか、そういう噂って業界内ではすぐ広まりますから「このゲラは噂のあの人にお願いしよう」とかなります。ホントに。

だから、大学で専攻されたこととかでも何でもいいですから、得意なこと、もしくは好きなことを突き詰めてほしいです。別にギャンブルとかでもいいんです。競馬の世界ではあまりこういう言い方はしない〜とか。あと法律系とかもかなり重宝されます。だってほとんどの校正者や編集者が素人なので。理系の話題に強いとかでもいいと思いますし、もちろん英語がネイティブ級、とかも、仕事をお願いする側からするととてもありがたいです。


二つめは、「適度に人好きであること」です。

あんまり人好きだと「なんで校閲やろうと思ったの?」となってしまいますので、人を嫌いつつ、会話は愛嬌たっぷりに、というか、他人に多少の興味を持つ。校閲の仕事を目指す人って、私もそうだったのですが一人で黙々と作業できる世界に憧れてますよね。もちろん実際にそういう日々ではあるのですが、結構編集者や、フリーの方なら校閲の窓口の方と話す機会とかもありますし、その場面でのコミュニケーションの取り方とかって、やっぱり人間同士なのでかなり大事なんですよね。

たとえば私はお笑いが好きなので、そういう話で盛り上がれるフリーの方がいたら(もちろん仕事をあからさまに優遇するとかはありませんが)、仲良くなれますし、お笑いのゲラだったら100%回したくなっちゃいますよね。

繰り返しますが、人間同士なので、そういうもんです。

別に共通の話題がなくたって良くて、ムスッとしてるよりは、話してて楽しい方のほうが印象がいいのは当たり前ですよね。


まあそんなこんなで、仕事のやり方なんてやれば覚えますから(暴論)、この二つはぜひ大切にしてほしいと個人的に思います!


ではまた!


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