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謙遜ってしなくなったなぁ
ご近所さんへ、挨拶回りをする機会がありまして、その時にお菓子を一緒に持っていった。
なんでだろう、緊張してたのか、なんなのか
お菓子を渡すときに、「つまらないものですが」と、普段全く言わないことを言ってしまった。
そして妻に指摘された。
「お口に合うかどうかわかりませんが」の方がいいよ。って。
「つまらないものですが」って、世の中の風潮的にもあまり言わないことはなんとなく知っていた。なのに、言ってしまった。
そこで、「つまらないものですが」の元々の真意から詳しく調べてみた。
謙遜の意を込めた大和言葉
相手を立て、自分のことを遜(へりくだ)る、そういう生き方や考え方が良いとされた時代、明治〜大正時代に生まれた言葉らしい。
だから、「本当につまらない」と思っているわけではなく、相手が素晴らしいため、「自分が精一杯選んだものでも、あなたにとってはつまらないものに見えてしまうでしょう」という、あくまで相手を立てるための言葉である。
自分が低いのではなく、相手が高い、ということ。
マナーがない者によって誤解されることも
ただそれを、「本当につまらないもの」と捉えるものがいた。そして「つまらないならいらない」というわけのわからないことを言う人が少なからず出てきたことによって、遜ることが誤解を招くとして、「つまらないものですが」を言わない方が良いという意見が増えた。
謙遜する必要がなくなった
相手を立てているだけなのに、自分を低くみられるだけなのであれば双方にとって良いことがない。ということで「つまらないものですが」という前置きはあまり使われなくなったというお話。
むしろ自信に満ち溢れている方が好まれる
僕の話、
褒められることがすこぶる苦手。どうリアクションしていいかが全くわからない。
「ありがとうございます!」
「あなたをおかげです!」
んー、何が正しいんだろう。
僕はなにか褒められた時、口癖のように「とんでもないです」と言ってしまっていた。
意味合いを深く考えてそれを言っていたわけではないけど、「自分なんか褒められるに値しません」という、どちらかというと自虐的な意味を含んでいたと思う。自分で言うのもアレだけど。
でもそれって、どちらかというとネガティブな感じがする。
でも最近は特に、なんでもポジティブに考える人の方が好まれている気がする。
褒められたら素直に「ありがとうございます!」って言える感じ。
仕事とかでは、「この人になら任せても大丈夫」という安心感や、仕事外でも「この人が言うなら安心」という、信頼にもつながるから。
「自分なんか〜」というネガティブな言葉を自分で言ってしまっていたのに、相手に言われたら、「もっと自信持てよ!」って思ってしまう。(←これが先述した「つまらないならいらない」って言う人である。)
だから、何か褒められた時、「とんでもないです」と言わずに素直に「ありがとうございます。」と言うように今でも意識している。
結論
今の時代、遜る必要はほとんどなく、むしろ自信を持った方が良い。
それは手土産とかもそうだし、自分のスキルについても同じ。大切なのは相手のことを考えて尽力すること。また、尽力したことについて自信を持つこと。
「精一杯この手土産を選んだから、喜んでくれると思います!」という言葉が言えるくらい。言わなくていいけど。
相手のことを考えて、
尽力して、
自信をもつ。
それが、「相手を立てる」よりも相手の喜びにつながるはず。