第24回 保健室利用の実際
建前
指導のねらい
学校における保健・安全センター的機能を有する保健室の機能を理解する。
指導内容
・保健室の機能
・保健室利用の実態把握
・養護教諭との連携
・本校における実践事例
本音
Goくん
保健室で行われる活動や経営は、教職員全員の共通理解と連携協力体制が重要である。毎日の健康チェック、授業での様子などを共有することで問題の早期発見に繋がる。昨年の月別利用者数を見ると 5 月、10 月が男女ともに多い。つまり、授業を休む生徒が増えるのも同時期であるといえる。理由としては、季節の変化や環境の変化に対応ができないことなどが考えられる。
データや生徒の特徴が頭の中に入っていると、接し方やその後の対応がスムーズに行えるのではないかと感じた。今後、SAになった場合などは一人で抱え込まず、保健室とも連携を図り、組織的に対応していきたい。
Sinちゃん
私は高校生のころに保健室を利用する経験はほとんどなかったので、保健室にいる養護教諭がどのような仕事をしているのかよく知らなかったが、養護教諭の先生から丁寧且つ具体的に説明を受け、保健室の役割を知ることができた。生徒の日常的な健康状態等の観察はSAや教科担当が行うが、その様子をきちんと養護教諭と共有し、諸問題の早期発見につなげられるようにしたい。
保健室利用の月別の人数,症状別利用状況などさまざまなデータをいただいた。季節によって、利用者数の増減があったり、症状も変わったりする。このような事実も把握した上で、適切な対応に努めたい。
養護教諭から
生徒の心身の健康維持・増進には,養護教諭のみならず全ての教職員が多角的視野を持って関わることが大切です。生徒の健康課題に対しては,教職員が個別に対応するだけでなく,チームとして関わることで,目標に向けた効果的な働きかけができると考えます。些細なことでも,気になる生徒の情報はなるべく時機を逸することのないよう関係職員で共有したいものです。実際に,ホームルームや授業等で生徒に関わる先生方からの情報は,保健室経営をする上で大変貴重なものとなっています。その他,授業や生徒指導の際に,養護教諭や保健室の活用を選択肢に入れてもらえるとうれしいです。