Clubhouseが流行ったらピアラジオのアプリダウンロード数が30倍になった話
株式会社Peer Lodge代表のまささいとうです。いいね機能がなく、視聴回数が見えない招待制の音声アプリ「Peer Radio(ピアラジオ)」をつくっています。
Clubhouseの影響もあり、ピアラジオのダウンロード数がとんでもないことになっていました。
ピアラジオも招待制の音声SNSという文脈だったので、完全にClubhouseの恩恵を受ける形に。1日前と比べるとダウンロード数が30倍ほどになりました。
Peer Radio(ピアラジオ)とは?
ピアラジオは、いいね機能がなく、視聴回数が見えない招待制の音声コミュニティです。自分の気持ちを声に出して整理したり、悩みを相談したり、共感した相手にコメントを残したりすることができます。
いいね機能はありません。視聴回数も見えなくすることで、承認欲求などを気にせず、気軽に声を残せるような場所になっています。
やさしいユーザーが、やさしいユーザーを紹介することで広がっていくコミュニティです。プロフィール画像は8種類のネコからしか選べないようになっています。
コミュニティの安全性を第一に運営しており、以下に共感頂けたユーザーの方のみに、サービスをご利用いただいております。
・他人を傷つけないこと
・相手の気持ちを考えてコミュニケーションを取ること
・感情的になって攻撃的・批判的なコミュニケーションを取らないこと
ピアラジオをつくった想いについては、以下に記載しています。
Clubhouseとピアラジオは同じ招待制だが、設計や思想が全く異なる
ここ数日、Clubhouseの熱狂についてのnoteを書いてきました。
個人的にはClubhouseは使っていてワクワクさせてもらえる、かなり素晴らしいサービスだと感じているものの、常時接続による疲弊なども生まれているような気がしています。
どこからこの疲弊が生まれるかというと、
・頻繁な通知や限られた招待枠などによる、ユーザーを煽る設計
・常時接続により生まれる疲弊(聴く側も話す側も常に接続した緊張状態)
・ほぼ実名でインフルエンサーが有利
などではないかと考えていて、まさに流行サービスの最先端というイメージがあります。
一方ピアラジオは、同じ招待制ではあるものの、設計や思想が全く異なります。
・いいね機能がなく視聴回数も見えない、ユーザーを煽らない設計
・常時接続ではなく、それぞれのペースで声を残し、声を聴くことができる
・匿名かつ、プロフィールはネコからしか選べず、ユーザーの誰もが平等
Clubhouseのような常時接続の未来は、必ず来るだろうと思っています。それはすごくワクワクを感じると同時に、疲弊もそこには必ず生まれてくると考えています。
僕たちは、ライブ配信のような常時接続の未来に向かっていくのではなく、そういう未来が来た時の疲弊をやわらげられるような、そんな場所でありたいという想いでサービスをつくっています。
SNSによる疲弊は必ず生まれている
利用希望の方から届いた声を見ていると、やはり既存サービスによるいいね機能などへの疲弊を感じている方が多い、ということを強く感じました。
(※掲載用に文面修正しております)
他のサービスとは違い、いいねなどを気にせず匿名で気軽に声で残したり、聞いたりすることが可能であるところに興味が湧きました。
インスタや、ツイッターは昔は思ったことを投稿したり、つぶやいたり何も考えずに出来てたけど今は重く、これは大丈夫なのかと考えることが増えたので、昔みたいな数字気にせずに利用できるのは嬉しいです!
今、SNS上での誹謗中傷が多く、それが原因で自殺まで追い込まれてしまう人がいる中、その対策をしっかりされていて本当の自分を人の目を気にせず、さらけ出せるようなアプリで、すごくいいなと思いました。特に、気持ちを声にするというコンセプトがいいなと思い、アプリを入れました。
TwitterやInstagramだと数値が気になり本音が投稿できてないので、「数値を気にせず本音でいられる」というところにすごく魅力を感じ、ますます楽しみになりました。本音でも、誰かを傷つけてしまわないように気をつけようと思います。
ネットで誹謗中傷による犠牲者が出ても、まだまだ改善されない現状にやるせなさを感じていて、ここではそのようなものが一切ない世界という点に魅力を感じました。誰かの声を聴き、自分の声を発信して自由なやりとりをしていきたいです。
登録ユーザーの方が増えることでコミュニティの安全性が失われるのではないか、ということを危惧していましたが、何人ものユーザーの方からあたたかいメッセージを頂き、コンセプトがきちんと届いていることに一安心。
そしてタイムラインにはいつも通りやさしいユーザーの方の声が並んでいて、ほっとしました。
波が来た時に沖にいること
今回はClubhouseの恩恵を受けた部分が非常に大きかったと感じますが、以前聞いたことがある「波が来た時に沖にいることが大事」という言葉にしっくり来たような気がしました。
招待制の音声コミュニティ且つ、流行と逆行した位置にポジションを取るとことを選択し、全く世間に見向きもされなくても、絶対にそれが必要だと信じて、やってきました。
「絶対上手くいくわけない」「すぐ終わると思う」と言われてきたりもしましたが、コアなファンの方々を信じてサービスを磨き、思想を磨き、このタイミングまで何とか生き延びてきました。
そうやって何とか波が来るまで沖にいることができたのが、今回良かったと感じるポイントでした。(まだまだ本当にこれからですが)
僕たちが最も大切にしたいのは、ユーザーの方が安心してサービスを利用してもらえる場所をつくること。何でもいいから規模が大きくなればいいわけでは決してありません。
これからも登録ユーザーの方が増えていっても、安心のコミュニティを守り続けたいと考えています。そのための対策を迅速に進めていきます。
おわりに
いいね機能がなく、視聴回数が見えない招待制の音声コミュニティ「Peer Radio(ピアラジオ)」をつくっています。
気になられた方おられましたら、よろしければユーザー登録いただけたら嬉しいです^^