最適なプッシュ通知について考えてみたい
株式会社Peer Lodge代表のまささいとうです。いいね機能がなく、視聴回数が見えない招待制の音声アプリ「Peer Radio(ピアラジオ)」をつくっています。
前回アプリを「継続的にユーザーに利用してもらうには?」というテーマについてnoteに書いてみました。
今回は、最適なプッシュ通知について調べてみました。色々調べてみた結論としては、
・一定の成功パターンは存在するので、それを理解しておくべし
・A/Bテストを繰り返しながら自社に合った最適な方法を見つけていくべし
・パーソナライズした通知を送るべし
みたいな感じで、結局正解は自分たちで探していくしかないよなあ、という印象でした。
①通知を許可してもらえるか
②通知を開封してもらえるか
という2つの分岐があり、そもそも許可してもらうための施策と、許可してもらった後は開封してもらうための施策が必要。
①通知を許可してもらえるか
そもそもの通知の許可率に関しては様々なデータがあるようですが、大体30〜50%ほどと言われているようです。
許可率に関連するのは、主に以下2つの要素になるのではないかと。
(1)どのタイミングで許可してもらうか
(2)どのように許可してもらうか
(1)どのタイミングで許可してもらうか
一般的には、チュートリアルの途中が多いようですが、「ユーザーが最初にサービスの良さを体験した後」というパターンもあるよう。
以下はゲーマグの事例。(ただ、2019年にサービス終了してしまっているので、あまり良くなかったのかもしれない...)
いろいろなアプリを触っていると、初回起動の直後でプッシュ通知の許諾を出すアプリが多くて、すごくもったいないなと感じている」という。「それで、どこで出すべきかというと、『ユーザーが最初にサービスの良さを体験していただいた後に許諾を出すべきだ』と思っている。
「ゲーマグ」でもさまざまなタイミングで許諾を出してみたが、一番許諾率が高くて自然だったのは「記事を読んだあとに出す」ことだった。
(2)どのように許可してもらうか
プッシュ通知を許可することで、どのようなメリットがあるのか、というのをユーザーに伝えることが大切に。
ここは自分たちのアプリでも磨いていける部分がまだまだありそう。
②通知を開封してもらえるか
プッシュ通知の平均開封率に関しては、様々な説がありすぎて定かではなかったので、参考値としてTwitterでアンケートを取ってみることに。
記事によって全く数字が異なるため、これもアプリによる、という感じなのではないかと思われます。
世界各国9億人を対象にしたAccengageの調査では、プッシュ通知の平均開封率は7.8%、iOSでは4.9%、Androidでは10.7%と、開いていないユーザーが多数派です。
スマートフォンアプリのプッシュ通知は約30%~40%の開封率を誇ります。
プッシュ通知の開封率は60%以上!
プッシュ通知の開封に影響するのは、主に以下4つの要素になるのではないかと。
(1)時間帯
(2)頻度
(3)文面
(4)コンテンツ
(1)時間帯
アプリによって差がありそうですが、18時~23時までの開封率が高い傾向にあるようです。これも自分たちのユーザーに合わせた最適な時間を探っていく必要がありそうです。
競合と時間をずらす、なども有効そうです。
(2)頻度
通知の頻度が週2回を超えるとユーザーがプッシュ通知をオフにする、あるいはアプリをアンインストールする率が高くなる、ということも言われているようです。
「ボケて」だと毎日プッシュ通知を送っていたりするようなので、この頻度が最適、というのもアプリによって異なりそうです。
(3)文面
絵文字で開封率が高まる、タイトルは18~20文字以内にまとめることが好ましい、という説もあれば、前述の「ボケて」では文章の長さと開封率は無関係のようで、これもアプリによって最適な解が存在しそうです。
以下のようなあたたかい文面を作成していきたいなあ、と思いますね。
以前クリスマスに「ボケてはあなたのそばにいます」と送ってみたことがあって。そしたらツイッターで「そう言ってくれるのはボケてだけ(泣)」と言っている人がいたんですよ。
それを見たときも「やっぱりコミュニケーションなんだな」と思いました。決まった内容を送るだけじゃダメだと。
たまにツイッター上で「プッシュ通知が楽しみ」と言ってくれているユーザーさんもいますが、そのくらいに感じてもらえるのが理想ですよね。
(4)コンテンツ
何を送るのかも重要で、ユーザー層ごとにコンテンツを分けて送る、というのが一般的な手法と言えそうです。
自分に合ったコンテンツだと感じてもらえるかが開封に影響する、というのはそれはそうだよなあ。
プッシュ通知に関連するその他施策
プッシュ通知のリンク先設定
プッシュ通知を押した後、該当の画面に飛ぶかどうか、もユーザビリティを高める施策としては有効そうです。
細かい通知範囲の設定
ユーザーが自分に合った通知範囲を選べる、という施策も実施していきたいところです。
定期的に同じ時間にプッシュ配信
これによりユーザーの習慣化を促す、という手法もあるようです。毎日・毎週決まった時間に決まったコンテンツ、というのはぜひやっていきたいです。
おわりに
色々調べてみましたが、結局のところ、自分たちで試していきながら最適な手法を見つけていくしかないのだろうな、という印象でした。A/Bテストをしていきながら、改めて学びをnoteで共有できたらと思います。
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