見出し画像

メンタルヘルスの領域において専門家ではない立場から出来ること

株式会社Peer Lodge代表のまささいとうです。いいね機能がなく、視聴回数が見えない音声コミュニティ「Peer Radio(ピアラジオ)」をつくっています。

1/27(水)に「メンタルヘルスと向き合う。専門家ではないからこそできること」というテーマでYouTubeライブでお話しさせて頂く予定です。

イベント前に自分の中で考えを整理しておきたいと思い、メンタルヘルスというテーマに関して、専門家ではない立場から出来ることについて考えてみました。


ピアラジオは、メンタルケアサービスなのか

ピアラジオは、いいね機能がなく、視聴回数が見えない音声コミュニティです。

自分の気持ちを声に出して整理したり、悩みを相談したり、共感した相手にコメントを残したりすることができます。

家族や友人のうつ病がきっかけで、ピアラジオをつくろうと決めました。

ピアラジオが目指すところはうつ病や自殺を減らしていくことですが、自分たちをメンタルケアサービスとは定義していません。

自分たちにできるのは、ソーシャルサポートという形で、メンタルヘルスにおける一次予防の領域において、価値を提供することだと考えています。

病気になってからの対応や重症化を防ぐこともなくてはならないものですが、病気になる前に未然に予防できたらという想いが強くありました。

ソーシャルサポート・・・さまざまな他者から提供される心理的、実体的な援助のこと。ソーシャルサポートは個人の不安やストレスを緩和し、心身の健康や幸福感などにポジティブな影響を与える。

画像1


自分たちをメンタルケアと定義しなかった理由

「メンタルヘルス」「メンタルケア」と定義しないことでこれまでサービスが届かなかった方にも届くようになると考え、ピアラジオは「メンタルケア」と定義することはしませんでした。

サービス立ち上げにあたり、100名近くの方にインタビューをする中で、「メンタルヘルス」「メンタルケア」に対する心理的ハードルが日本ではまだまだあることを感じました。

どうすればこの心理的ハードルを乗り越えられるかを模索する中で、最終的にうつ病や自殺を減らせる未来につながるのであれば、「メンタルヘルス」という形にこだわる必要はないのではないかと考えました。

使っていたら自然とメンタルケアに繋がるような、そんなサービスでありたい。メンタルケアと自分たちを定義するのではなく、居場所づくりを通じて問題解決を試みたい。

そうした想いからピアラジオをつくりました。

「ウェルビーイング」などの言葉もまだまだ一般的には浸透しづらい概念かと感じたため、そのように自分たちを定義することもしませんでした。


専門家ではない立場から出来ること

専門家による「メンタルヘルスケア」と定義しないことで、今後メンタル不調になる可能性があるものの、メンタルヘルスに対する心理的ハードルがあってサービスが届かない人に対して、サービスを届けることができる

これが自分たちのやるべきことであり、専門家ではない立場から出来ることだと考えています。

「カウンセリング」だとハードルが高いかもしれないけれど、「招待制のやさしいユーザーがあつまるコミュニティで、自分と同じような境遇の仲間に話をする」という形であれば、届くようになるかもしれない。

「ピアカウンセリング」という考え方からインスピレーションを得て、ピアラジオは生まれました。

ピアカウンセリング・・・専門家ではない共通の同じような「経験や関心をもつ」「環境で過ごしてきた」「悩みや痛みをもつ」仲間同士がわかちあい、支えあう行為

誰かが話を聴いてくれて、あなたはあなたのままでいいんだよ、と存在を受け入れてくれるような場所があるだけで、明日も生きていける人が増えるはず。ピアラジオはそんな場所を目指したいと考えています。

もちろん、症状が悪化してしまった場合などにおいても専門家の支援は必要ないと考えているわけでは決してありません。自分たちに出来ることはあくまで予防の段階です。

ユーザーの方のメンタル不調が深刻化した際においては、専門家へのスムーズな連携が必要不可欠だと考えています。


おわりに

1/27(水)のYouTubeライブでは、このあたりの話をより詳しく、対話形式で深掘りしていく予定です。よろしければぜひご覧ください^^

いいね機能がなく、視聴回数が見えない音声コミュニティ「Peer Radio(ピアラジオ)」をつくっています。

気になられた方おられましたら、よろしければユーザー登録いただけたら嬉しいです^^

いいなと思ったら応援しよう!