登録ユーザー数1万人になった時のピアラジオはどうあるべきか
株式会社Peer Lodge代表のまささいとうです。いいねや視聴回数が見えない音声コミュニティ「Peer Radio(ピアラジオ)」をつくっています。
前回は、登録ユーザー数1,000人になった時のピアラジオはどうあるべきかについて書きました。
今回は、登録ユーザー数1万人になった時のピアラジオについて考えてみました。
①レコメンド機能の強化
登録ユーザー数1万人になった際は、ユーザーが同じような価値観や境遇のユーザーと出会いやすくなるよう、蓄積されたデータを元にしたレコメンド機能のさらなる強化が必要になりそうです。
②テクノロジーの活用によるコミュニティの安全性維持
現在は、投稿コンテンツのチェックなどは運営が実施していますが、登録ユーザー数1万人になった際は、音声解析や文章解析などのテクノロジー活用により、人手を介さない形を目指していくことになると思います。
若手を中心としたSNSを運用するYay!(イェイ)さんでも、安心安全の取り組みとしてAIによる悪質な投稿コンテンツの自動検知などについて発表されていましたが、こういう取り組みは必要になってくるだろうと思います。
③音声を音声以外に変換することでユーザーに新たな価値を提供
音声はテキストと異なり、視聴するのに時間がかかるため、全容をすぐには把握しづらいという性質があります。
アメリカでもPodcastの1人あたりの平均試聴時間は1日1時間ほどと言われており、日本でも恐らくそれ以上に伸びることはないだろうなと考えています。
「音声市場が伸びる」と言われたりしてますが、1人あたりの視聴時間は増えず、限られた時間の中でどの音声を聴くのかという選択が個々人に委ねられることになるのではないかと思います。
その限られた時間の中で、ユーザーの残した音声を音声としてシェアするのではなく、音声以外の形に変換していくことが求められてきそうです。
④コミュニケーション的価値の強化
現在のピアラジオは、個人としての利用が中心になっていますが、登録ユーザー数1万人などのサービスになってきた際は、活用用途が広がっていくことが考えられます。
例えば、離れて暮らす実家の両親とお互いの近況を声でシェアし合ったり、高校を卒業した同級生が卒業後も声で繋がれるようになったり、チームやコミュニティ内でお互いの近況を声でシェアすることで関係性が深まったり。
そうした、家族や友人、組織におけるコミュニケーションの際に利用されるような、コミュニケーション的価値を強化していきたいと考えています。
⑤ソーシャルグッドな価値の提供
現在のピアラジオは、自分のために声を残すことを目的としたサービス設計になっています。
登録ユーザー数が1万人になる頃までに、声を残すことで社会が良くなるような、声を残すことが誰かのためになるような、そんなソーシャルグッドな価値を提供できるサービスへと価値を拡げていきたいと考えています。
Forestという、600万人以上の世界中のユーザーに利用されているアプリがあるんですが、
・スマホを決めた時間いじらずに集中できたら、アプリ内に木が生えてコインが手に入る
・アプリ内でコインを貯めると、現実にも植林できる(Forestが植林団体と提携)
・自分のためではなく、社会のためにコインを使うことができる
という、ソーシャルグッドなサービス設計にすごく憧れます。声を残すことが社会を良くするような、そんなサービスをつくっていきたいです。
⑥音声からのストレス予兆把握
ピアラジオでは、声を残す前に日々の感情を選択してもらっています。
この音声と感情の蓄積されたデータを元に、音声からのストレス予兆把握にも取り組んでいければと考えています。
メンタルヘルス問題の解決は、自分たちの根本のテーマでもあります。学術機関との連携なども見据えて、問題解決に繋げていきたいテーマです。
⑦メンタルヘルス関連の専門機関との連携
ユーザーの方のメンタル不調に寄り添っていけるように、メンタルヘルス関連の専門機関との連携を進めていきます。
自分たちは居場所づくりという形で価値を届けることを目指していくため、専門的な領域においては、様々な事業者の方と連携しながら問題解決を目指します。
⑧別プラットフォームで代替している機能の内包を検討
・YouTubeを用いたライブ配信
・Spatial Chatを用いたオンラインユーザー会
・クラウド上での声の年賀状提供
など、ピアラジオで実装できていない機能に関しては、現在は別プラットフォームを用いて代替しています。
このあたりの機能を、自分たちのプラットフォーム内に内包していくことの検討を進めていきます。
同一サービス内に実装するのか、別サービスとして実装するのかに関しては、各機能ごとにバランスを見ながら検討していきます。
⑨ユーザー共創型のサービス運営体制の検討
ユーザーがアプリ上でスムーズに要望を挙げることができる仕組みと、ユーザー起点で新たな施策が生まれるような運営体制の構築について考えていければと思います。
ピアラジオは僕たちの場所ではなくて、ユーザーの皆がつくっていく場所になっていってほしいと願っています。運営チームは決して主役ではなくて、あくまで主役はユーザーの方々。この考え方を大切にしていきたいです。
⑩ユーザー同士の間での平等を維持
たとえ登録ユーザーの方が増えたとしても、ユーザー間で差がつかないようなサービス設計であり続けたいと考えています。
たとえ有名な方であったとしてもユーザーは皆が平等で、そこに差はありません。
新しくサービスを使ってくれる方も、昔からサービスを使ってくれている方も、それぞれが居心地が良くなるようなサービス設計を探索していきます。
おわりに
登録ユーザーの方が1万人に達するのはまだまだ先の未来ですが、このあたりを見据えてサービスをつくっていきます。
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いいね機能がなく、視聴回数が見えない音声コミュニティ「Peer Radio(ピアラジオ)」をつくっています。
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