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限られた資源で
どこか耕作放棄地を紹介して頂けないかと借りている圃場の園主様に相談し紹介して頂いた、かつての圃場が今では雑木林となってしまい開拓を断念することにした私は地域おこし協力隊として三原市にある佐木島で柑橘栽培を行っている柴田將志と申します。面積は約3反程なのですが、そびえ立つ木の大きさや切った雑木の後処理のことを考えますと1個人ではどうにもならず諦めることとし、それよりも回復が見込めそうな園地や耕作放棄地に絞り改植していこうと方針転換致しました。最近ですと枯れた興津ミカンの樹木の伐採ないし縮伐(主枝を切り樹木を縮める)を行った後、空いたスペースを活用しギリシャ原産のカリスティー二という品種の檸檬苗を30本植え付けました。そうしたほうが効率的かつ生産的であるのは間違いありませんが、檸檬苗が大きくなるに従って興津ミカンの樹木は最終的に伐採し再度、同品種の檸檬の苗に改植していくことになります。
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・写真はトマトソースと赤魚のホイール焼きと自家製甘夏ドレッシングのサラダと2種のチーズのカルボナーラになります。
しかしながら耕作放棄地を開拓するとしても現時点で適正時期ではなく晩秋ないし初冬あたりから始める方が好ましい作業である為、当面は耕作放棄地に触れる機会はありません。
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・写真はバインミー(ベトナムでは定番のサンドウィッチ)と炙りヤゲン軟骨とスモークしたカツオ節になります。バインミーは本来、パクチーを挟むのですが、調達困難なため粉状のコリアンダーを使用し具材に味付けしております。
今回、耕作放棄地の相談をするにあたって直面した問題があり所有者の所在が不明であること、それから直接交渉が困難な為、どなたか親戚にあたる第三者を探し仲介をお願いして所有者と交渉しなければならないといったところです。このように所有者の所在が分からなければ、益々手に負えない耕作放棄地が増加し先ほどの雑木林が増える一方になるのは言うまでもありません。
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・写真は自家製キリタンポの鍋になります。スープのベースは鶏ガラ出汁と醤油ベースで具材はホウレン草、豆腐、レタス、鶏肉だったかと思います。
私が耕作放棄地に言及する理由としましては、佐木島の景観を1か所でも多く改善することができれば私自身にとっても嬉しいことですし、おそらく地元住民にとっても嬉しい事象になりえると思い今後とも取り組むべきタスクであると感じて誠に勝手ながらそちらに檸檬の苗を植えさせて頂いております。檸檬を植える理由に関しまして、柑橘の中で栽培が容易であり、生産コストが抑えられる、猪やカラスなどの鳥害獣対策にもなるといった理由からです。もちろん檸檬栽培にも耐寒性が低く寒波で枯れやすい、かいよう病(風すれの傷や食害などにより細菌が侵入して生じる病気)等のリスクは当然あります。
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・写真は牛ハラミステーキのサラダとアスパラガスのオーブン焼きと自家製パンとキノコと魚介のクリームソースパスタになります。
限られた資源の範囲内で継続的に管理ができかつ圃場を荒らさないためにはどうすべきか今は模索しているところです。