記事一覧
トルデジアン 2022 ⑧ レース編 (オロモント〜クールマイユール)
レースはいよいよ、クールマイユールへの最終セクションを迎えた。2019年には進めなかったセクションだが、感慨に耽る余裕もなく、オロモントのライフベースを金曜日17:04に出発した。
レースも残り23時間。クールマイユールを日曜日10時にファーストウェーブのランナーとして出発し、クールマイユールの最終関門は土曜日16:00となっている。
セクション7は距離50.8km、累積標高4,277m。
トルデジアン 2022 ⑦ レース編 (ヴァルトロナンシュ〜オロモント)
レースはセクション6となった。このセクションの目的地はオロモントのライフベース。2019年に関門アウトとなった、思い出深い場所だ。TOR330で難関と言われる、偶数セクションの最後でもある。
距離50.3km、累積標高5,055mのセクション。Aゴールでは、18時間程度の行程と考えていた。しかし、土砂崩れがあり、レース数週間前に4km、700mがカットされるコース変更がアナウンスされていた。レー
トルデジアン 2022 ⑥ レース編 (グレソニー〜ヴァルトロナンシュ)
トルデジアンもいよいよレース後半、セクション5となった。
セクション5は距離34.8km、獲得標高3,247mの「比較的」楽なセクションだ。もはや放棄しているAゴールではあるが、目安のために書くと12時間30分を設定タイムとしていた。
グレソニーを22:51に出立。すぐに雨が降り始める。グレソニーの標高は1,329mとそれほど高くないため、寒くはない。しかし、コースはこれから、標高2,776m
トルデジアン 2022 ⑤ レース編 (ドンナス〜グレソニー)
レースはセクション4。ようやく中間地点を迎える。
このドンナス〜グレソニーの区間は距離57.1km、獲得標高6,058mある。このセクションだけでも、難易度の高い山岳レースが作れるほどだ。山岳耐久レースと銘打っているハセツネでも、距離71.5km、累積標高4,582mである。
このセクションには標高2,500mを超える峠はない。そのため、一見大したことはなさそうに見える。しかし、ペースを上げに
トルデジアン 2022 ④ レース編 (コーニュ〜ドンナス)
セクション3は、トルデジアンの全セクションで最も短い。距離45.8km、獲得標高2,626mだ。高尾トラサルと大差ない。峠も一つだけだ。峠を下れば、コース中で最も標高の低いドンナスのライフベース。ドンナスの標高は、わずか330mだ。
もはやAゴールは放棄しつつあったが、計画では11時間30分を見込んでいた。
コーニュ出立は0:28。レース3日目となっていた。
ライフベースを出るや、常田さんと
トルデジアン 2022 ③ レース編 (ヴァルグリザンシュ〜コーニュ)
ヴァルグリザンシュのライフベースを23:25に出発し、次のライフベース、コーニュを目指す。セクション2となる。
トルデジアンでは偶数セクション、つまりセクション 2、4、6がハードと言われている。実際、この3つのセクションはいずれも距離50km、獲得標高5,000m以上ある。その中でも、このセクション2は「わかりやすく」難易度が高い。
1,300mから1,800mのアップダウンを繰り返しながら
トルデジアン 2022 ② レース編 (クールマイユール〜ヴァルグリザンシュ)
レース当日。9月11日 日曜日。
2022年のトルデジアンは、2つのグループに分けられたウェーブスタートとなった。スタート時間は10時と12時。グループ分けはITRA performance indexに基づいて行われたとのこと。わたしはゼッケン番号538、ファーストグループでのスタート。つまり、あくまでひとつの指標ベースでしかないが、参加者およそ 1,100 人のうち、真ん中よりほんの少し上な
トルデジアン 2022 ① 準備編
TOR DES GÉANTS
Tor des Géants (トルデジアン) というレースをご存知だろうか? NHK グレートレースで何度も放映されているので、観たことのある人も多いと思う。
このレースでは、イタリアはクールマイユールを起点にヴァッレ・ダオスタ州を反時計回りにぐるりと一周する。このトルデジアン以外にも同時に複数の大会、TOR30、TOR130、TOR450が開催されている。トル