Masashi

北アルプスが好き。トレランが好きだが、登山も好き。2019UTMF、2021KOUMI、2022彩の国、トルデジアン完走。DNFは更に多数。毎年夏には、海外のトレラン大会に出たい。

Masashi

北アルプスが好き。トレランが好きだが、登山も好き。2019UTMF、2021KOUMI、2022彩の国、トルデジアン完走。DNFは更に多数。毎年夏には、海外のトレラン大会に出たい。

最近の記事

トルデジアン 2022 ⑧ レース編 (オロモント〜クールマイユール)

レースはいよいよ、クールマイユールへの最終セクションを迎えた。2019年には進めなかったセクションだが、感慨に耽る余裕もなく、オロモントのライフベースを金曜日17:04に出発した。 レースも残り23時間。クールマイユールを日曜日10時にファーストウェーブのランナーとして出発し、クールマイユールの最終関門は土曜日16:00となっている。 セクション7は距離50.8km、累積標高4,277m。 このセクション7は、疲れた身体でも20時間あれば終えることができるだろうと踏んで

    • トルデジアン 2022 ⑦ レース編 (ヴァルトロナンシュ〜オロモント)

      レースはセクション6となった。このセクションの目的地はオロモントのライフベース。2019年に関門アウトとなった、思い出深い場所だ。TOR330で難関と言われる、偶数セクションの最後でもある。 距離50.3km、累積標高5,055mのセクション。Aゴールでは、18時間程度の行程と考えていた。しかし、土砂崩れがあり、レース数週間前に4km、700mがカットされるコース変更がアナウンスされていた。レース全体の中ではわずかな短縮である。しかし、カットされた箇所は急傾斜の上りの後に、

      • トルデジアン 2022 ⑥ レース編 (グレソニー〜ヴァルトロナンシュ)

        トルデジアンもいよいよレース後半、セクション5となった。 セクション5は距離34.8km、獲得標高3,247mの「比較的」楽なセクションだ。もはや放棄しているAゴールではあるが、目安のために書くと12時間30分を設定タイムとしていた。 グレソニーを22:51に出立。すぐに雨が降り始める。グレソニーの標高は1,329mとそれほど高くないため、寒くはない。しかし、コースはこれから、標高2,776mのCol Pinterまで一気にまで上がる。レインウェアを上下着込むことにする。

        • トルデジアン 2022 ⑤ レース編 (ドンナス〜グレソニー)

          レースはセクション4。ようやく中間地点を迎える。 このドンナス〜グレソニーの区間は距離57.1km、獲得標高6,058mある。このセクションだけでも、難易度の高い山岳レースが作れるほどだ。山岳耐久レースと銘打っているハセツネでも、距離71.5km、累積標高4,582mである。 このセクションには標高2,500mを超える峠はない。そのため、一見大したことはなさそうに見える。しかし、ペースを上げにくい地形も多く、また疲労が溜まり始まる頃でもあり、非常に苦労する。セクション2と

        • トルデジアン 2022 ⑧ レース編 (オロモント〜クールマイユール)

        • トルデジアン 2022 ⑦ レース編 (ヴァルトロナンシュ〜オロモント)

        • トルデジアン 2022 ⑥ レース編 (グレソニー〜ヴァルトロナンシュ)

        • トルデジアン 2022 ⑤ レース編 (ドンナス〜グレソニー)

          トルデジアン 2022 ④ レース編 (コーニュ〜ドンナス)

          セクション3は、トルデジアンの全セクションで最も短い。距離45.8km、獲得標高2,626mだ。高尾トラサルと大差ない。峠も一つだけだ。峠を下れば、コース中で最も標高の低いドンナスのライフベース。ドンナスの標高は、わずか330mだ。 もはやAゴールは放棄しつつあったが、計画では11時間30分を見込んでいた。 コーニュ出立は0:28。レース3日目となっていた。 ライフベースを出るや、常田さんとのマシンガン トークが始まった。 他の日本人参加者はどのあたりだろうね、201

          トルデジアン 2022 ④ レース編 (コーニュ〜ドンナス)

          トルデジアン 2022 ③ レース編 (ヴァルグリザンシュ〜コーニュ)

          ヴァルグリザンシュのライフベースを23:25に出発し、次のライフベース、コーニュを目指す。セクション2となる。 トルデジアンでは偶数セクション、つまりセクション 2、4、6がハードと言われている。実際、この3つのセクションはいずれも距離50km、獲得標高5,000m以上ある。その中でも、このセクション2は「わかりやすく」難易度が高い。 1,300mから1,800mのアップダウンを繰り返しながら、2,840m、3,002m、3,299mと徐々に標高を上げながら登っていく。毎

          トルデジアン 2022 ③ レース編 (ヴァルグリザンシュ〜コーニュ)

          トルデジアン 2022 ② レース編 (クールマイユール〜ヴァルグリザンシュ)

          レース当日。9月11日 日曜日。 2022年のトルデジアンは、2つのグループに分けられたウェーブスタートとなった。スタート時間は10時と12時。グループ分けはITRA performance indexに基づいて行われたとのこと。わたしはゼッケン番号538、ファーストグループでのスタート。つまり、あくまでひとつの指標ベースでしかないが、参加者およそ 1,100 人のうち、真ん中よりほんの少し上なだけの走力ということになる。 トルデジアンの完走率は毎年60%前後。 周りの

          トルデジアン 2022 ② レース編 (クールマイユール〜ヴァルグリザンシュ)

          トルデジアン 2022 ① 準備編

          TOR DES GÉANTS Tor des Géants (トルデジアン) というレースをご存知だろうか? NHK グレートレースで何度も放映されているので、観たことのある人も多いと思う。 このレースでは、イタリアはクールマイユールを起点にヴァッレ・ダオスタ州を反時計回りにぐるりと一周する。このトルデジアン以外にも同時に複数の大会、TOR30、TOR130、TOR450が開催されている。トルデジアンはTOR330となる。名称に330が含まれるように、当初は総距離330k

          トルデジアン 2022 ① 準備編