iOSの三つのチャンクの変化

オブジェクトベースってのUIが流行ってるっぽいけど、ビジネス的にはトキトバかな。と思う。あんまり先入観を持って作るべきじゃないというか、例えば、スタートアップの初期の段階で、かなり単機能な場合は、どうでも良い。 

構造のデザインよりもビジュアルのデザインと、何というか、、経営的なデザインの方が重要というか、ある意味勢いしかない。

ベストよりベターで積み重なる。


UI系に関しては、それよりもiOSはiPhoneX以降のスライド操作の変化系がヤバい。半モーダルの画面遷移。関連するのでDrag&Dropもそう。

もともと、アップルはモードレスでスーツよりジーンズだったから、あるべき進化なんだけど、モバイルでそれを実現するためのキーになる操作が「スライドさせる」だった。

アプリを閉じるのもスライド。 半モーダルを閉じるのもスライド。

ボタンを押して、閉じるという行為が、そもそも「意識させてしまう」という行為だと考えているっぽい。

「意識させる」ことは、ある意味でモードを作り出している可能性が高い。もちろん、半モーダルでも「あるチャンク」を脳内に作り出しているのだけれども、過去のiOSとiPhoneX以降のものは全然違う。

この「あるチャンク」は音楽に似ている。

リズムはどう作られるか? 前の音と、次の音が連続していると認識するには、どういったデザインが必要か。和音よりも連続性のデザイン。縦よりも横のデザイン。


ちなみに、モードは批判的な意見になりがち。窮屈。スーツだから。モードでないものは、自由だし、ジーンズ。自然体。

でも、僕から見れば、iOSはそもそもモード。 3つのチャンクでできている。

OnefuncPaper - 3つのチャンク

iPhoneのUIデザインは一般的に「モーダル」前提のUI設計がされています。画面毎に何らかの「画面の目的」があり、「左上の戻るボタン」「右上の進むボタン(または完了ボタン)」を順番にユーザが操作することでアプリを機能させていきます。少し俯瞰してみると以下の3つのチャンクがあります。
①アプリのアイコンを選んでタッチ→②アプリ内モーダルデザインに従って目的を達成→③ホームに戻る
一貫しています。これがiPhoneの体験のデザインの基礎です。iOS7になってマルチタスクという機能が追加されましたが、マルチタスクは①の変わりになるもので特別大きな変化はなく、基本的な3つのステップは変わらない設計になっています。
そして、中断はスリープボタン1つで解決します。そしてスリープ解除後はアプリに戻っても「画面の左上に戻るボタンの存在が保証されている」「ホームボタンでいつでも中断できる」
完璧です。ホーム画面はユーザにとって休息です。
この3つのチャンクとなるデザインが変わるときにiPhoneは違うものになるのだと思います。それ以外に変更があってもユーザは不快には思わない。極端な意見だと思うと思いますが、実際のところiOS7以降もそれは動作の設計として保たれています。
iOS9ではアプリ間の遷移に画面上のアクションに大胆さが消え、一つのアプリかのように自然に遷移するようになりました。左上に前のアプリ名が載っている状態です。この設計でも3つのチャンクは維持されています。
この3つのチャンクが全てを簡潔に単純にするルールであり、simplicityの基礎です。

この三つのチャンクが、iPhoneXで変わった。

アプリとホーム画面の切り替えがかなりシームレスになってる。

この変化はヤバい。

(同じことを何回も書いてる。。のもある意味やばいw)


今後は

最終的に、Siri経由でUIとかどうでもよくなる可能性もあるし、まぁそれもユーザ側のリテラシー次第なところもあるので、まだ分からない。

前にも書いたけど、Siriで操作できることは、本体アプリ内で操作画面を用意しない理由にはならない。本体アプリでも、ユーザが視覚的に認識して、¥操作できる画面を提供することは、安心感につながるし必要だと思う。2018年現在では。

良い感じでユーザとUIを通してコミュニケーションしていきましょう!

以上です。