仏教に学ぶ生き方、考え方「満開の桜の下で想うこと」
今年も桜が「満開」になりました。
昨日は雨でしたし今日は強い風が吹いていますので、なかなか花見もできないまま、「散り始めている桜」を眺めております。
桜はまず「花」が咲いて、後から葉っぱが出てきます。
他のほとんどの草木は茎や葉っぱが育ってから花をつけるので、桜のように「花だけ」を観られることは少ないと思います。
そして天気にもよりますが、三日〜一週間という「短い」間だけ楽しめる花でもあります。
桜の花びらの可憐で「儚い」ものに、私たちの心は惹かれるのかもしれません。
そしてまた「人生」も然りなのです。
「人生百年時代」と申しますが、百年間生きる人はまだまだ少ないと思います。
また百年「変わらず」に元気で生き続けることも実は大変難しいのです。
日々変化し成長することもありますが、やがては衰え病気になり最後は命を終えていく。
その様はまさに桜の花に例えられるのではないでしょうか?
「散る桜、残る桜も散る桜」
江戸時代の曹洞宗のお坊さんで、歌人でもあった「良寛和尚」の辞世の句です。
散りゆく桜を眺めている私たちこそ、実は「散る桜」なのだと、いつも心に留め置いていたいものです。
☆今日の一句☆
桜観る
私たちこそ
散る桜