ほとけさまのおしえ「争いごとの共通点」
「兄弟喧嘩」や「親子のバトル」に始まり、「国家間の紛争」など世の中には沢山の争いごとがあります。
でもそのほとんどに「共通していること」があるのではと思っております。
それは何かというと、「争う相手は隣や近くにいる」ということです。
実際国家間の争いは、「隣国同士」で揉めることが多いですし、親子のバトルも子どもが独り立ちすれば、自然と収まることも多いと感じます。
中には離れていても喧嘩をすることがありますが、それも「かつて近くにいた」か感じていたことを「引きずって」のことでしょう。
キリスト教の教えでも、「自分を愛するようにあなたの隣人を愛せよ」と言われておりますし、仏教でも「誹謗せしむることなかれ」と戒められております。
でも隣人に優しくすることは、「行うは難し」なのです。
それは近くにいることで見えてくるちょっとした「考え方や行動の違い」に貪瞋癡の「三毒の煩悩」がくすぐられるからではないかと思っております。
なので、無意味な争いごとをしないようにするためには、「そもそも近づかないようにする」か、「静かに離れるようにする」か、「貪瞋癡の煩悩を収める方法を身につける」かのどれかになります。
私はこの三つの方法を、状況によって使い分けたり組み合わせたりして、なるべく「穏やかに」過ごせるように心がけております。
怒りが収まらないときは「物理的」に離れてみたり、「忍辱や禅定」の心持ちで収めてみたりといろいろな手立てがあれば、より多くの場面に対応できるのではないかなと思っております。
☆今日の一句☆
愛せない
隣人努めて
離れゆく