ほとけさまのおしえ「業火」
暑い日に「熱い話題」で申し訳ありませんが、皆さんは「業火」(ごうか)という言葉をご存知ですか?
業火とは仏教由来の言葉で、「悪業が身を滅ぼす」という例えとして使われる言葉です。
また、罪深き人を焼き苦しめる「地獄の火」のことでもあるそうです。
いずれにしても、そんな火に焼かれて身を滅ぼしたくはありませんよね〜。
それでは業火に見舞われないように「悪業を慎まないと!」という事になりますが、実はそう簡単ではありません。
例えば誰かの発言がよくないと感じたときに、それを責めるような発言をしてしまいますよね?
そしてそれは今の社会では認められ、むしろ賞賛されたりします。
そしてたくさんの人が批判を繰り返すと所謂「炎上」という状態になります。
なぜ炎に例えるのかというと、炎は一旦燃え上がってしまうと、誰にも消すことができないからです。
そして灰になるまで、燃え尽くして何も残らない状態になります。
なので悪業からなるべく離れるようにしたいのですが、悪業から離れるために何をしていけばいいのでしょう?
それは至極簡単で、悪業の反対の「善業」を心がければいいわけです。
善業には「五戒十善」が説かれており、ここでは触れませんが皆さんが「あ〜そりゃそうだな~」と思うようなものばかりです。
でも今の社会で良いとされていることとは少し違うこともあります。
例えば「悪口を言わない」という善業は「不正を正す」上では許されておりますし、「怒らない」という善業はむしろ怒ることが賞賛されているところもあります。
つまり、自分が正しいと思っていることや行いの中にも、もしかしたら「業火の火種」が燻っているのかもしれません。
それに気づけば、将来「業火に身を焼き心砕かれる」思いから離れることができると思うのです。
☆今日の一句☆
暑い日は
業火遠ざけ
クーリング