仏教に学ぶ生き方、考え方「怨憎会苦とは何か?」
皆さん、「怨憎会苦」(おんぞうえく)という言葉はご存知ですか?
これは仏教の「四苦八苦」の中に説かれています。
読んで字の如く、人間には「嫌いな人、憎んでいる人に会う苦しみ」があると言われております。
この世界は嫌いな人に会う苦しみがあるなら、「なるべく人と関わらないでおこう」と思ってしまいます。
でも他の考え方はないのでしょうか?
怨憎会苦を避けるためには二つの方法があると思います。
一つ目は「会う人を少なくする」ことで会う確率を下げる方法です。これはわかりやすいですよね。
そして二つ目には「嫌いな人を作らない」という発想です。
なるほど、嫌いな人がいなければ怨憎会苦もなくなりますよね。
でもそう簡単にはいかないもので、「相手が自分を嫌ってくる」こともあるのです。
実際に嫌いな人はかなりの確率で、相手も自分のことが「嫌い」です。
また嫌いでなくても「嫌いオーラ」を出されたら嫌いになってしまいますよね?
そういう「嫌いの連鎖」を防ぐためにも、八正道や六波羅蜜の教えは重要ではないかなと思っております。
嫌いな人もそうでない人も、別け隔てなく「布施」や「正見」ができたら、きっといつの間にか「怨憎会苦」という言葉も消えるかもしれません。
「煩悩具足」の我らには難しいと思いますが、「心がけること」ならできるかも知れませんね。
☆今日の一句☆
怨憎を
しないさせない
持たせない
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