ほとけさまのおしえ「合流」
お盆休みも「明日で終わる」という方も多いと思います。
そして今日はお休み最後のお出かけや帰省からのUターンで、車を運転してらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
あちこちで「渋滞」が起き早く帰りたい気持ちが大きいと、ちょっとした合流でも譲りたくなくなるものです。
また、後ろから追い抜いた車が前方で割り込んだりしたときには「イライラする」気持ちも高まると思います。
考えてみれば、自車の前に何台か合流があったとしても、それほど時間に影響は出ないでしょう。
せいぜい「数秒か十数秒」遅くなるだけです。
その時間も勿体ないというのなら、そもそもこのお盆の時期に「車に乗らないほうがいい」と思います。
でもそれでも、そんなことにも「心というものは揺り動かされてしまう」ものです。
でももしあなたがそれほど変わらないということを知っていて、譲ったことで気分よくドライブが続けられたら、よほどそちらのほうが「有意義な時間」を過ごせるのではないでしょうか?
つまり「床座施」(しょうざせ、席や場所を譲る布施行)は相手に布施をしているように見えて、実は「自分自身の心」に布施を施していることにもなるのです。
イライラするだけで血圧は上がり健康にもよくありませんし、それを繰り返していれば、いずれは「寿命」に関わってくるでしょう。
仏教の教えは、わざわざ「悩まなくてもいいこと」に首を突っ込むことなく、サラリとかわし涼やかに世の中を渡る術でもあると思っております。
☆今日の一句☆
床座施で
どうぞどうぞと
道譲る
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