ほとけさまのおしえ「幸せはどこにある?」
皆さんは「幸せ」はどこにあると思いますか?
新しい車やブランドバッグを手に入れたり、新築の家に入居したりする時には、幸せな気持ちになるでしょう。
また好きな人と一緒になったり、仕事で同僚や上司に認められると幸福感が湧いてきます。
つまり多くの人や物に囲まれて、健康でみんなが自分の存在を認めて必要とされる「囲まれ感」が幸せには必要と考えておられるのではないでしょうか?
逆にお金もなく、一人暮らしで細々と生活している人は、ぱっと見「不幸を背負っている」ように感じます。
つまり、幸せになれるのはそういう「資質と能力を持った人」が選ばれてなるのだと感じている人は、少なからずいるのではないでしょうか?
ところが、一見幸せそうに見える人が「果たして本当に幸せか?」というと、必ずしもそうではありません。
物やお金が豊かでも、地位や名誉があっても、家族に囲まれていても幸せを感じられない人もいますし、その逆も然りです。
つまり「目に見える周りの物事」に心を奪われて「幸せの査定」をしている心の作用が、幸せを遠ざけていると言ってもいいでしょう。
ではそこから抜け出すにはどうすればいいのでしょう?
人それぞれ様々な方法があると思いますが、「観無量寿経」では「散善」が説かれております。
散善というのは、「心が散り乱れたまま心がける善」のことで、それは「世福」(せふく)と「戒福」(かいふく)と「行福」(ぎょうふく)の三つを指します。
つまり不幸だという心のまま、乱れたままでいいから「良いことを心がけ行っていきなさいよ〜」と言われているのです。
この考え方は仏教を求めるうえで「大切な姿勢」であり、凡夫でありながらも心がけられる修行になり得るのではと思っています。
そして、「私たちにもできる」幸せの方法をさり気なく伝えてくれている仏教が、心から大好きなのです。
☆今日の一句☆
幸せは
心の想いと
行にあり
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