ほとけさまのおしえ「自由」
日本は「民主主義」の国です。
ということは、どこに住もうが、誰となかよくなろうが、どんな仕事をしようが、「自由に行動ができる」国家に住んでいるわけです。
もちろん、自分の自由が他人にとって迷惑になることは許されませんから、「一定のルール」はあります。
それを守りさえすれば「自由は守られて」おります。
しかしながら、本当に心から自由に生きてらっしゃる方はごく少数と言ってもいいでしょう。
それまでの歴史やつながりや社会規範があり、思ったより複雑に絡み合うことで、自由は微妙に束縛されるものです。
仏教が生まれる歴史的な背景として、当時のインドには「バラモン教の教え」が大勢を占めておりました。
「身分を重んじ、厳格なルールに則って生活する教え」です。
そんな中にあってお釈迦様は、すべての人が「平等」であり、身分を超えて「自由に交流できる」と声高に唱えたのです。
実際にお釈迦様のお弟子さんは「様々な階級」の方と交流しておられます。
それは当時としては、まさに「革命的」だったのではと思うのです。
とはいうものの、実際に行動に移すにはなかなか難しかったとも思います。
それ故、インドでは仏教は弾圧され、バラモン教の流れを汲む「ヒンドゥー教」が大勢を占めます。
ただ仏教の教えは「広がり移る」ことで、人々に信仰され、語り継がれてまいりました。
そして徐々に東や東南に広がり、最後に「日本に伝わった」のです。
そして一説によると、日本国民の八割が仏教徒となった今、お釈迦様が説かれた「自由であること」をもっと自覚して、もっと「謳歌」してもいいのではと感じております。
☆今日の一句☆
自由だね
あなたも私も
仏教徒