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ほとけさまのおしえ「いつかは誰でも」

 この世には様々な人がいてそれぞれの「人生」を送っておられます。

 「成功した人、お金持ちの人、幸せな人」もいれば、「失敗してお金も底をつき悲しんだり苦しんだりしている人」もおられます。

 これを不平等だと「政治」に訴えたり、「宗教」に救いを求めたりします。

 でもよく考えてみれば、成功した人もお金持ちの人も幸せな人も、「いつもいつまでも」それが続くとは限りません。

 中には成功したり、お金を手に入れたりしたが故に、苦しんだり憎しみ合ったりしている人も実は多いのです。

 そして、必ず「命には限り」があり、私たちは一人残らずいずれは命を終えてしまいます。

 ということは、命あるものは「死苦」から逃れることはできず、結局は「苦しみの波にのまれてしまう」運命といえるでしょう。

 そんなことは誰も考えたくありませんし、目を逸らし、蓋をして考えないようにしている人がほとんどだと思います。

 そこに光を当て、しっかりと目を開いて「真実」を観じていく。

 それが仏教を求める人の「心の姿勢」だと思います。

 そんな事を言うと、「なぜそんなことをする必要があるのか?」と疑問に思う方もお見えになるでしょう。

 たしかにそのことだけに囚われると「絶望」でしかありません。

 でも仏教はその真実から「今」を観るのです。

 そうすれば「今ここにこうやって生かされている」ことは、例え「どんな状況」であったとしても、「かけがえのないもの」「ありがたいもの」だと感じられるのではないでしょうか?

 「ほとけさまのものさし」で世間をみれば、今この世に生を受けている人は皆、等しく尊く喜ばしいことであるのだと感じていただけたら嬉しいのです。


☆今日の一句☆

 何気ない
    毎日ひかり
        輝ける

 

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