仏教に学ぶ生き方、考え方「お盆と台風」
今年のお盆は久しぶりの海外旅行や帰省をされる方も多いと思います。
駅や空港は混雑しておりますが、そのお盆を「直撃」するような形で「台風七号」が歩みを進めております。
行きはいいけど「帰りが心配」という方も沢山お見えになると思います。
そういう私も、お盆の台風はとても「悩ましい」ものです。
というのも「棚経参り」と言って、初盆のお家を回ってお勤めをする行事があるのです。
予報進路と「にらめっこ」しながら考えた末に「一日早めて」お参りしようということになり、今朝から電話やメール、そして玄関先まで伺って「日程調整」をいたしておりました。
そういうとき「なぜこんな時に限って」台風が、、、と恨めしく感じたりしますが、台風は何もお盆を邪魔しようと思っているわけでもないですよね?
ただそこに「水蒸気」と「上昇気流」があり、地球の自転が関係して「渦を巻いて」大きくなっただけです。
そして誰も台風の発生を抑えたり遅らせたりすることはできません。
そういうふうに「思い通りにならないこと」は世の中に沢山あるでしょう。
その思い通りにならないことを「思い通りにしようとする」ところに苦しみは生まれます。
なので苦しまないためにはどうすればいいかはちょっと考えれば自ずからわかると思います。
つまり、思い通りにしようと「しなかったら」苦しむこともないわけです。
「台風が来るんだな~」
「帰りの飛行機は飛ばないかもな〜」
「予定の日に帰れないかもしれないな~」
そういうふうにありのままを「そのまま」感じれば苦しみを感じることもなくなります。
棚経参りの話に戻りますが、幸いにも殆どの方が十三日のお参りを快諾していただけました。
中には「日曜のほうがありがたいです!」と言ってくれる人もありホッとしております。
でも予定通り「十四日」に暴風雨の吹きすさむ中、平然とお参りする心持ちもどこかに持っていたいなと思っております。
☆今日の一句☆
お坊さん
ありのままでを
体で成す