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ほとけさまのおしえ「居眠り」
六月になり、体力的に「きつい」日々が続いております。
本堂でも扇風機を出し、ふすまを開けて風を通し、来たるべき夏への準備を進めております。
そんな中でお参りをされる方も、喪服でお越しいただき、一時間ほどの法要を勤めていただきます。
そしてその後の法話をさせていただく頃には、「コクリコクリ」と頭を傾けて居眠りをされる方もおられます。
実は何回かそういうことが続いたので「きっと話が面白くないのかな~?」とひとり落ち込んでおりました。
でもよく考えてみると、日頃の仕事に気候の厳しさも重なれば、誰でも疲れて眠たくなるのでしょう。
また、最近はニュースにしろスポーツにしろSNSにしろ、何かと話題が豊富です。
つまり「一年中」心を興奮させる出来事が増えてきているようにも思うのです。
そんな皆さんに癒しと安心のひとときをお届けできる。
そしてきっと仏様も「頑張りすぎずに休んでいいんだよ~」と微笑みながら伝えてくれていると思うのです。
そう思うと、居眠りしていただけるのも「ありがたいな」と思っております。
そういう私も若い頃、仕事の後に報謝に呼ばれた時に、お坊さんの読経のあと「ご詠歌」のお勤めをさせて頂いた時には、意識が「朦朧」とした思い出があります。
そして思うのです。
そんなに「頑張らなくてもいいのでは?」と。
また疲れは体が「休みなさいよ~」と伝えてくれているのではないかなとも思うのです。
疲れた時、眠い時には「疲れてるんだな~眠たいんだな~」とそのままを受け入れていけばいいのではと。
最近は仕事中も「仮眠スペース」で休むことができる職場もあるそうです。
みなさんもゆっくり休み、ゆっくり寝ていただいて、この時期を過ごしていただければ幸いです。
☆今日の一句☆
居眠りを
仏様から
頂戴す