ほとけさまのおしえ「ボーナス」
歳末になり、サラリーマンや公務員の皆さんは「ボーナス」を手にした方も多いと思います。
ボーナスなど「無縁」の私には羨ましいと思ってしまいますが、その分大変な思いをして仕事されているのだと思い直し、「ないものねだり」はしないように心がけております。
さて、ボーナスが支給されると、「クリスマスのプレゼント」や「自分へのご褒美」にほしかったものを買い求める方も多いと思います。
ほしかったものを手に入れて、とても嬉しく思ってみえる方もいるでしょう。
そんな方にこんなことを言うのは誠に申し訳ないのですが、「所有欲というものはいつしか慣れて当たり前になる」ものです。
いきなりこんなことを言うとボーナスをもらえない人から「嫉妬されている」ように感じますよね?
でもそもそも人の「煩悩」というものは、「そういうもの」なのです。
人間には「百八つの煩悩」があると言われております。
それらをまとめて言うと、「無いものを欲しいと思い、あるものはもっと欲しいと思い、それが無くなると怒りや悲しみに苛まれる」ということになります。
例えれば、去年のボーナスで手に入れた「スマホ」はいつしか持っていても当たり前のものになり、もっといい新製品のスマホをほしいと思うようになり、割れたり水没したりすると悲しい気持ちになる、ということでしょうか?
そしてそれは「モノ」だけではありません。
クリスマスを一緒に過ごす「彼や彼女との時間」も、いつかは移ろいゆくものなのです。
そして自分が「今ここにいる」ということも手に入れているようで、実は必ず手放すことになるのです。
そんなことを言うとすべてが「虚しく」なりますよね?
でも逆に「すべては移ろいゆく」からこそ、今年のボーナスやクリスマスのひとときも「より大切なのだ」と気づけば、もっと今に「感謝できる」とも言えます。
そんなことでこの歳末、皆さんの心がより「暖かく楽しく」なることを心より願っておりす。
☆今日の一句☆
感謝する
いつかは手放す
ものと知り