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仏教に学ぶ生き方、考え方「髭男」(ひげだん)
若い人に好きな芸能人を聞いてみると、「髭男」(ひげたん)と答えが返ってきました。
そう言われて私は昔「八時だよ!全員集合!」で流行った「ヒゲダンス」をスッと思い浮かべてしまいます。
そして「いやいやこれは世代ギャップを狙ったトラップだ」と思い直し、「あ〜髭男爵、ルネッサンス!あれ面白いよね~」というと爆笑されます。
髭男といえば「Official髭男dism」というバンド名なのですね。
調べてみると髭はキレイに剃られた美男と美女のグループで、声も透き通るような歌い方です。
なぜこの「バンド名」にしたのか、きっといろいろな経緯があるのでしょう。
ということで前フリが長くなりましたが、仏教にもヒゲがあるんです。
それは「卑下慢」(ひげまん)という心持ちです。
人間には百八の煩悩があるとされております。
その中でも「三毒の煩悩」と言われる「貪瞋痴」(とんじんち)は有名ですが、それに三つの煩悩を足し合わせて「六大煩悩」と言われたりします。
その中の一つが「慢」の心なのです。
それをさらに七つに分けた一つが「卑下慢」と言われるもので、最も手の込んだ煩悩と言われています。
簡単に言うと、「自分なんてまだまだです」と言いながら、心の中では「自分のほうが優れている」と思っている心持ちです。
手が込んでいるように見えますが、簡単に見分ける方法があるんです。
「自分なんてまだまだですよ」と言う人に「そうだね、あなたなんてまだまだだね」と言い返してみて、ムッとされたらそれは「卑下慢」なのです。
そう言われると、自分にも思い当たる節があります。
たぶん「ほとんどの人」はムッとすると思います。
そして卑下慢の心持ちまで「掘り下げて」心を見つめる仏教は、本当にすごいなと思ってしまいます。
それに比べたら、私の投稿なんてまだまだですよ〜。
☆今日の一句☆
慢心(まんごころ)
髭に隠れて
見え辛し