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ほとけさまのおしえ「仏罰」
「悪いことをすると仏罰が当たるよ!」と言われる人がいます。
また、放蕩な暮らしをしていた人が病気になったりすると「バチが当たった」などと言う人もいます。
また「仏様はすべてを見逃さずに見ていらっしゃるから、隠れて悪いことをしてもすぐに見つかってしまう」と言われたりします。
ではもし仏罰があるとしたら、「どんな人が罰を受ける」のでしょう?
そう言うと何人かの「他人の顔」が浮かんでくる人が多いと思います。
でも仏教的に考えれば、「すべての人」が仏罰の対象になるかもしれません。
つまり仏罰からは誰も逃れられないでしょう。
悪人とは「きまりを守らない人」ではなく、どちらかと言えば「煩悩に負けてしまう人」のことを指すからです。
誰だって「怒りに打ち震える」ことも、「もっともっとと欲しがる」こともありますよね?
それはあなたが煩悩に苛まれている「悪人」だからです。
でも仏様はそんなことは「とっくの昔」に知っておられます。
そして煩悩に負けやすい悪人こそ「救おうとされている」のです。
仏様は私たちが悪いことをしたときに、罰を与えるのではなく「救おう」とされている。
そんな存在であり、またそういう心持ちの仏様に出会えている事に、感謝をせずにはいられないのではないでしょうか?
☆今日の一句☆
悪人を
正機とするから
救われる