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仏教に学ぶ生き方、考え方「寒さの中にあるもの」

 寒さが繰り返し「列島」にやってきています。

 関東や東北では新たに「雪が積もったところ」もあるようで、まだまだ冬は続いていると実感しております。

 でもその中で「じっと待っているもの」があります。

 例えば「梅の蕾」は日に日に膨らんできています。

 ちょっとフライング気味に咲き始めたものもあります。

 地面には草の根から、新しく芽が出ているものもあります。

 朝には「野鳥の鳴き声」が聞こえてくるようになりました。

 ちょっと温かみのある「風が吹く音」も聞こえてきています。

 まだまだ春が遠いと思っていても、「春の足音」が聞こえてくる。

 その「音」をしっかりと聞いていたいものです。

 実は観音様、観音さんと親しまれている「観世音菩薩」も世の中の「音」を聞いていました。

 人が苦しいとき、悲しいときに「声」を出しますよね。

 大泣きなら誰でも気づきますが、人知れず静かに泣いている「かすかな音」も観音様はじっと聞いているのです。

 音によって世の中の様子を知ろうとされた観音様は「慈悲の心」を持たれた菩薩様です。


☆今日の一句☆

 慈悲心(じひごころ)
   音で世の中
       観ておらる

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