ほとけさまのおしえ「働くということ 其のニ」
働くということでまず言えることは、自分にとって「利益」があるということです。
給与や社会保障や社会的信頼ややりがいなど、形の有無によらず、自分が仕事から「いただける何か」があるはずです。
給与ももらえず、社会的信頼も落とすような仕事は誰もがしないでしょう。
辛くても仕事を続けているのは、それ以上に大切にしている「何か」をいただけるからですよね?
「問題」はその先です。
そうやってした仕事は他の人にとっても「利益」になっているでしょうか?
自分の仕事で、他の人の痛みが取れたり、楽になったり、癒やされたり満たされたりしているかどうかも大切だと思います。
つまり「自利と利他」が同時に進むような仕事であれば、誰も苦しむ人はいません。
ところが世の中には「自利損他」や「自損利他」の働き方も少なからずあるのではないでしょうか?
「詐欺まがいの商売」や「ブラック企業やバイト」、はたまた「サービス残業」や「経済的、心理的な搾取」など。
「インフレ」の波に揉まれて、そういう働き方が多くなってきているように感じるのです。
また仕事をしているこの瞬間に、自分の中に喜びがあるか?も大切だと思っております。
難しいかもですが、「自分のしたいことを求めていく」延長に仕事をおければいいかなと。
つまり仏教でいうところの「求道」を生業とする。
そしてまずは自らを灯明とし、素直に自分の心に聞いてみることも必要なのではと思っております。
長文になりましたが最後までお読みいただきありがとうございます。
☆今日の一句☆
自利利他で
働く喜び
感じつつ