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ほとけさまのおしえ「邪気」
皆さんは邪気という言葉をご存知ですか?
よく小さな子どもの様子を見て「無邪気だな~」と感じたりしますよね?
また何か悪いことが起こると「邪気払い」をしたりもします。
邪気とはなんとなく「よくない言葉」ということは感じられますよね~。
実は邪気は仏教から来ている言葉です。
仏様の教えを説かれる方は、悟りを開かれた如来様とそれに仕えて、もうすぐ悟りを開かれようとする菩薩様がおられます。
でもなかなかそこまでは行けない方もたくさん見えるのです。
ダルマさんで有名な達磨大師でさえも、如来様と凡夫との「中間くらい」までしか行けないくらい難しいのです。
なので高僧と言われる方は、仏様の教えを伝える「羅漢(らかん)様」になるのです。
羅漢様は悟りを開いてはいなくとも、仏様の教えの大切さやありがたさを理解しており、時には諭すように、そして時には面白おかしくその人が興味関心が持てるように工夫して「仏教をお伝えしている」のです。
ところがその話を聞いてケチをつけたりバカにしたりする人が、所謂「邪気(じゃき)」と言われる人たちなのです。
御同行様の中にも、陰でお坊さんの悪口を言ったりする人もいますよね?
そういう人は「邪気」ということになります。
お気を悪くされた人がいたらすみません。
でも私は邪気の方を決して「悪く」言うつもりはございません。
なぜかと言うと邪気はそういう態度を取りながらも、なんだかんだで仏様や羅漢様の近くにいて「話を聞こうとされている」からです。
もし本当に仏教が嫌いなら、そもそもその場から離れて姿を見せなかったりするでしょう。
少なくとも邪気は口こそ悪いものの、仏様のことに「興味がある」のです。
なので悪く言われたりバカにされたりしても、そういう人の存在を大切にしていく。
これこそ仏の道であり、「仏教のよさ」なのだと感じております。
☆今日の一句☆
払いません
邪気は仏の
御同行