仏教に学ぶ生き方、考え方「供養と菩提」
よく亡くなった人の法要で「供養をする」と言いますよね?
また、先祖代々の「菩提」のためにお参りする人もいるでしょう。
では「供養と菩提」はどのように違うのでしょう?
同じ意味のようにも感じられますが、実は「違い」があるのです。
まず「供養」は亡くなった人があの世で困っていないかどうか、「お供物をして養う」という意味があります。
例えると、遠く離れた人に困らないようにいろいろな供物を送るような感覚でしょうか。
つまりこちらが主体で、こちらの気持ちを送っているわけです。
それに対して「菩提」とは「悟りを開きたいと思う」ことを言います。ではそういう心が起こるのはなぜでしょう?
これは極楽浄土に往生された方が、「悟りを開いて仏様になっている様子」を見てそう思うわけです。
つまり「極楽から願われて」そういう気持ちが起こっていると考えることができます。
菩提は「こちらが悟りを開くための行い」なのです。
一緒のようで違う二つの言葉から、深く考えていくのも仏教の醍醐味です。
☆今日の一句☆
供養より
あこがれ抱く
菩提心