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仏教に学ぶ生き方、考え方「ご位牌について」
人がお亡くなりになると、お通夜やお葬式で「ご位牌」を準備します。
これは「白木(しらき)のご位牌」と言って、中陰期間中に使用するものです。
慌ただしく準備をしますので、ほとんどは菩提のお寺の住職が墨で「手書き」をいたします。
ここで習字が得意な住職は、サラサラときれいな字でしたためるのですが、私のような「癖のある字」しか書けないと、下書きをチョークでしたり、大きさを定規で測ったりとあれやこれやと「手を尽くし」ます。
そして「震える手」を押さえながら書き上げた位牌の文字は、見返してみるとやはりちょっと「癖」があるのです。
話を戻して、白木のご位牌ですが中陰が終わる「四十九日法要」を目処に「黒位牌」に変えるのが一般的です。
なので仏具店で各自、黒位牌を注文していただくことになります。
黒位牌は黒地に白か金色の文字でお名前を「印字」してもらいます。
注文してから「二〜三週間」はかかるので、できるだけ早めに注文していただくと「四十九日法要」を新しいご位牌で法要を執り行っていただけます。
黒位牌の代わりに「繰り出し位牌」を準備される方もお見えになります。
繰り出し位牌は屋根の部分が取り外しできるようになっていて、中に「木の板」が重ねて収められています。
お家の方が亡くなるごとに、その板にご法名を書き入れて順番に「繰り出して」使う位牌になります。
繰り出し位牌の法名は、菩提寺の「住職」にお願いすれば書いてくれると思いますので、早めにご依頼をしていただければと思います。
ご位牌についてあれこれお話いたしましたが、本来は「仏教由来」のものではありません。
お参りをする対象はあくまで「阿弥陀如来様」であり、ご本尊の前にご位牌を重ねるように置くのは本来はしてはいけないのです。
なので仏壇の「脇」に置いたり、別に「祭壇」を作りそこに置くようにします。
とはいえ、ご先祖様を通して阿弥陀如来様にお参りすることも心情的には大切だと思いますので、「ご位牌」をお作りいただき、日頃のお参りや法要を心がけていただきたいものです。
☆今日の一句☆
ご位牌を
通して仏の
恩を知る