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ほとけさまのおしえ「仏飯」
人がお亡くなりになると、「枕勤め」(枕元でのお勤め)から「お通夜式」「葬儀並びに告別式」へと続いていきます。
その間、多くの親戚や知り合いの方がお見えになり挨拶や「打ち合わせ」などされると思います。
そこで「お荘厳」(飾り)をどうするかとか、「仏飯や線香、装束」をどうするかと様々なことを言われることも多いと思います。
実はこういったことは宗旨宗派によってもかなりの違いがあり、正反対のことを言われて「戸惑う」ことも多いと思います。
そういう自坊でも、本来の考え方ではないものでも、「ご遺族様のご意向」を尊重することも多いのです。
例えば亡くなった方の枕元に「箸を刺した仏飯」をお供えするのが一般的です。
また「六文銭」や「杖」など脇に置くこともあります。
でも真宗ではこれらは「いらない」とされております。
これはどうしてかと申しますと、亡くなられた方は、すぐに阿弥陀如来様に救い取られて「極楽世界に往生される」からです。
つまり次の世界へ長い道のりを歩いて行ったり、お腹を空かせて座り込んだりすることもないわけです。
むしろすぐに仏様になられて、私たちに「安心していいんだよ~」と願いの光を注いでいてくださるのです。
でもだからといってそういうことが全く要らないのかと言うと、そういうことでもないかなと思うのです。
というのも残された家族やお知り合いが「悲しみの気持ちを少しでも癒やすことができる」のであれば、それも然りだと思うからです。
そして中陰や百箇日、初盆や一周忌などのお勤めの中で、「徐々に」真宗の考え方をお伝えしていくようにしております。
そして形に囚われて故人様への想いや仏様の教えが、心の中から「遠のく」ことのないようにしていだけたらたありがたいと思っております。
☆今日の一句☆
型通り
お参りするより
心込め