仏教に学ぶ生き方、考え方「お寺は誰のもの?」
皆さん、お寺は「誰のもの」だと思いますか?
そう尋ねると一番多い答えは「住職のものでしょう?」というものです。
確かにいつも住んでいるし、直したり掃除をしたりしているので、そういう「印象」を持たれるでしょう。
でも残念ながらそれは「間違って」います。
ではいったい「誰のもの」なのでしょう?
法律的には「宗教法人」として登記されておりますので、「宗教法人のもの」ということになります。
なので宗教法人に所属している、「御同行様(御檀家様)みんなのもの」ということになります。
でもそれだけの歴史と伝統のあるものが、「一団体のもの」であるのはちょっと寂しいですよね?
法律はともかく、私の感覚的には「誰のものでもない」といったほうがいいかもしれません。
つまり「所有するというようなものではない」のではないかと思うのです。
御同行様のものだとすると、それ以外の人のものではなくなり、出入りできなくなるかもしれません。
でも基本は「誰でも」出入りできるのがお寺というものだと思うのです。
ちょうど「南極大陸」のように誰も所有権がないようなものであり、だからこそ、「お寺を必要としている」すべての方に開かれるべきなのだと感じております。
☆今日の一句☆
お寺はね
誰のものでも
ないんだよ