仏教に学ぶ生き方、考え方「悩みは変わらないということ」
ある人が齢を重ねて、いよいよ自分では生活できなくなり「有料ケアホーム」に入所することになりました。
同じような仲間が沢山いて、優しい「支援員」もいて毎日なにかの「イベント」もあり、とても気に入って楽しい生活を送り始めました。
ところが入所してしばらくは楽しんだものの、今ある環境は「配慮されて作られたもの」であると感じ始めた時に、「とてつもない虚しさ」が込み上げてきたそうです。
それはその人だけではなく「誰かの未来」であり、「私の未来」かもしれません。
「老いる」ということはつまり、身体の衰えだけではなく、「人間関係が希薄になる」ことに他ならないのです。
そしてそのことに気がついたときには、もう身動きが取れなくなっていることもあるやもしれません。
歳を取れば徐々に「悩みがなくなってくる」と言われますが、実際には齢をとっても若い時と何も変わらず「悩みを抱えて」毎日を暮らしている人は多いのです。
これを防ぐためには「どうすれば」いいのでしょう?
明確な答えはわかりませんが、強いて言うなら、「若いときから悩みに向き合う」ということに尽きると思います。
そして、自分の悩みを「慈悲と智慧」の心で癒やしていく。
実は自分の「生き方」でしか悩みは解決できないのではないかと思い始めています。
☆今日の一句☆
見つめよう
悩みは己が
生みゆくもの
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