仏教に学ぶ生き方、考え方「フルコンボ」
太鼓を叩くゲームで、すべて正確に叩くことができることを「フルコンボ」と言うそうです。
ゲームはパズル系か花札しかしない私は、「高速の動き」を要求されるようなゲームは全然駄目ですが、テレビでは素晴らしい「パフォーマンス」を見せていただける方もお見えになります。
フルコンボというと、私たち僧侶はお経を間違えずに読めるかいつも「緊張」を強いられています。
真宗のお勤めでは最初に「仏説阿弥陀経」か「仏説無量寿経」のお経を読みます。
そのお経を「拍子木」を叩きながら読んでいくのです。
拍子木には大きく打つ時と、その間に小さく打つ二種類の叩き方があり、それを交互に叩いていきます。
ただリズムは一定ではなく、変則的な部分が続いたり三拍子が続いたりするところもあり、最初から最後まで「間違えず」に読経するのは「至難の技」です。
でもそれも慣れれば、ほとんど間違えずにかつ速く読めるようになります。
でも所謂「フルコンボ」は稀で、「一、二箇所」はしっかり聴いていても本人にしか分からないくらいのミスがあるのです。
それを次は完璧に「読み切ろう」と思うことが集中力の元になります。
今年の夏も「何百回」と読むであろうお経を一回ずつ、「心を込めて」臨んでいきたいと思っております。
☆今日の一句☆
フルコンボ
我が人生は
ミスだらけ