ほとけさまのおしえ「ほとけの国」
正月二日を迎えました。
今日も朝から快晴で穏やかな陽気になっております。
境内に咲く一本の「四季桜」に、なんと「六羽もの小鳥」が鳴きながら止まっている様は、まさしく「いとおかし」という言葉がぴったりです。
こんな穏やかなお正月を、一年前に「能登半島地震」が襲いました。
たくさんの家屋が倒れたり傾いたりして、多くの方がお亡くなりになったり、避難生活を余儀なくされたりしました。
そして一年が経ってもなお、家屋は壊れたまま、そして避難生活を続けておられる方もたくさんおられます。
一日も早い「復旧、復興」を願うばかりです。
地震や災害が起きるとき、海外の人からいつも「驚かれること」があるそうです。
それは災害に遭った人同士が「助け合い、協力して」過ごすということです。
日本ではごくごく自然で当たり前と思われていることでも、海外では珍しいそうです。
というのも、そういうときに海外では暴動や略奪が横行するとのこと。
そういうことを聞くと、やはり日本は「和をもって尊しとする」国なのだなと感じております。
今から千五百年ほど前、「聖徳太子様」は「仏教を基とした国創り」をめざされました。
そして「遣隋使」「冠位十二階」「十七条の憲法」「法隆寺建立(仏教を広める)」などの政を行ったのです。
その後、世の中は多様に変化し、様々な考え方を取り入れながらも、やはり人々の心の奥には「仏教の教えが根付いている」のだと感じております。
普段は顔を潜めていても、いざというときはそれぞれの「仏性」を発揮して、「和顔愛語」で「布施を行う」心持ちが、きっと残されていると思います。
能登の復興は、まだまだ始まったばかりです。
これからも皆さんで心を寄せていければと思っております。
☆今日の一句☆
能登想う
ほとけのこころ
我にあり