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ほとけさまのおしえ「スイカ🍉」

 皆さん、果物は好きですか?

 私はもちろんほとんどの果物は大好きです。

 この時期だと山梨産の「桃」が食べたくてウズウズしておりますし、あと一ヶ月もすれば「巨峰とシャインマスカット」がおいしく実ります。

 でもやっぱり夏といえば「スイカ」ですよね~?

 子供の頃は川遊びから帰ってきてスイカに喰らいつき、お腹が満たされて昼寝をしていると、夕立ちの雨音で起こされるような夏休みを過ごしていた記憶が蘇ります。

 真っ赤に熟れたスイカに「粗塩」をふると、冷たくて甘い果汁が口の中に広がって、幸せな気分になれたものです。

 何十年経ってもそういう記憶は「色褪せない」ものです。

 果物全般に言えることですが、食べるのには「旬」というものがあり、美味しい時期というものは限られております。

 まだ青いうちは硬かったり味気なかったりしてまるでカブト虫になって「きゅうり」を食べているように感じます。

 反対に熟れすぎると味や食感が「ぼやけて」水分が抜けたような味わいになります。

 特にスイカは「まだまだ」と置きすぎると、すぐに味が落ちていきます。

 でも、何故かスイカをみんなで食べた思い出はいつまでも色褪せないのですよね~。

 味わいにプラスして笑顔、安心感、かけてもらった言葉、譲り合う所作なども、いつまでも色褪せずに伝わるのです。

 仏教もそれと同じように、みんなの記憶に残り、辛く悲しいこの世の中にあっても、「色鮮やかな想い」を残していければと思っております。

 そして二千六百年間もの間、色褪せずに生き方を示し続けている。

 仏教の味わいは長持ちするものだなと「つくづく」感じております。


☆今日の一句☆

 味わえば
    記憶に残る
        すい香り

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