運動会の「運命競争」って全国共通じゃなかったの？　サルのような長男がピッタリの運命を引き当てた話。

私は大分出身、大分在住なので、ずっと「運命競争」って全国共通の一般的な競技かと思っていました。

でも長男の小学校運動会の時、関東圏から移住してこられた方に、

「運命競争の意味がわからなかったんですよー」

と言われてビックリしました。

ええー、運命競争がわからないんだ！？

そして、その方が大分の人に「運命競争ってなんですか？」と聞いても

「運命競争は運命競争や」

と、禅問答のような返事で、余計わからなかった、と。

ちなみに、分からない方のために説明すると、「運命競争」は「借り物競走」と似ているのですが、違うのは「紙に書かれた物を持ってくる」じゃなくて「紙に書かれたことをする」んですよね。

例えば、長男が小学生だった頃のお題、

「EXILE」

家族や地域の方を10人連れてくる。
各地区のテントの前でトルネードをしてまわってからゴールへ。

「アメ食い」

家族と地域の方5人以上連れてきて全員でアメ食いをする。

「丸太切り」

家族と地域の方で丸太切りをして、切り落としたら、その丸太をかついでゴールへ。

「家訓」

親子２人で家訓を習字に書き、司令台でその家訓を大きな声で発表する。

「ピクニック」

用意されたサンドイッチを全部食べてからみんなでゴールへ。

「ジュース一気飲み」

用意されたペットボトル入りのジュースを全て飲み干してみんなでゴールへ。

などなど。

運命競争は午後の競技だったので、サンドイッチを大量にピクニックとジュース一気飲みは、かなりきつい😅

何を引き当てるかでほんとに「運命」が決まるんですよねー。…しかも、こちらの小学校では人数が少ないせいか、子どもだけじゃなくて親も一緒にその運命に巻き込まれるわけです！！

小学校ではなかったけど「ゴールまで20メートルウサギ跳び」っていうお題（←絶対むり）もあった、と聞いたので、

「頼むから、変なの引き当ててくれるなよ〜〜」

と祈るのみ。

さて、親として初めての運命競争に臨む日。

朝からずっと、ポンポンポンとテンポよく進んでいたのに、いよいよ次は運命競争という段になると、なにやら大がかりな準備が始まりました。

アナウンスでも、

「準備に少々時間がかかりますので、
しばらくお待ちください」

おいおい。
一体どんなことさせられるんだよぉ〜〜😅　こわいよぉ〜💦

10分ほどして、再びアナウンスが。

「さあ、次は運命競争です。
皆さん、心の準備をしてお待ちください」

…だ・か・ら、何をさせられるんだよ～～～～～。
こわいよぉ～～💦

ドキドキしながら長男アキラの順番を待ち、そして、アキラが何を引き当てたかというと。

「竹登り！」

家族と地域の方４人を連れてくる。
あなたは垂れ幕を口にくわえて竹登り。
てっぺんのフックにかけて垂らしてくる。
おりて「竹登り、登り切ったぞー」と全員で叫び手を繋いでゴールへ。

というものでした。

おおー。

アキラはスポーツとか全然しないんですけど、小さい頃から無駄に運動能力だけは高かったので、そんなおさるアキラにぴったりのお題！！

竹登りというのは、写真のように４つのロープをそれぞれまわりの４人が引っ張って支えて、中心に立てられた竹を登り棒の要領で登っていく、というものです。

こんなのアキラにとっては朝飯前！

これ、楽勝なんじゃない！？　よっしゃ！アタリを引き当てたぞ！

…と、一瞬、思ったのですが、アキラ、竹を登るのは早いんですけど、お題の段取りを把握する脳みそが少し足りなかったみたいで、まずは、準備テントに行って、垂れ幕をとってこないといけないのに、それがよくわかっておらず、運動場の真ん中でオロオロしています(･∀･)！！

すると、

「アキラくーん、準備テントに
垂れ幕をとりにいくんですよー！」

と、アナウンステントから助け船が！

それで、ようやく垂れ幕を持ってきて、4人の大人たちが準備していた竹を、ワシャワシャと忍者のように登るアキラ。

あっという間にてっぺんに到達しました。

でも、ここでも段取りが分かっておらず、

「で、何すればいいの？　ぼく？」

と、また竹のてっぺんでオロオロしています。

すると、またしても見かねたアナウンスが、

「アキラくん！　垂れ幕をさげるんですよ！
てっぺんに、ほら、ひっかけるところがあるでしょ！
それ！　そこ！」

至れり尽くせりなアナウンスの声に従って、なんとか垂れ幕をさげたアキラです。

そのあとは、急いで竹から飛び降りて、あとはみんなでゴールするだけなのですが、竹を持つのを手伝ってくれていた近所のパパが、ご丁寧に垂れ幕をグルグルと巻いて片付けようとしています。

ぎやー、そんなことしてたら遅れてしまうがなー。
そんなのゴールしたあとでいいがなーー。

という焦りの気持ちから、思わず、

「○○さんっ！
そんなことしなくていいから
早く走ってくださ〜〜いっ！！」

と、失礼すぎる私が叫ぶと、すかさず、

「お！　アキラ君チーム。
○○さんが“そんなんどうでもいいけん走れ”とアキラ君のお母さんに怒られていますねー」

と、恥ずかしいアナウンスが運動場に響き渡りました。

ぎやーーーー。
なんじゃそりゃーーーー。

…そんな実況はしなくていいです💦

あー、恥ずかし…。

そんなわけで、ドタバタとなんとか全員でゴールしたものの、ドタバタしすぎて何位だったのかよくわかりません…。

そんなドキドキの運命競争だったのですが、運動会の３日後。

「あ、母ちゃんこれー」

と、アキラがプリントを出してきたのですが、そこには、

「今年の運命競争、お題一覧表」

が、書かれていました。

な、な、なにいーーー。
これ読んでたら、もっと心の準備もできたし、段取りも把握してスムーズにやれたのにっ！
今ごろ見せても意味ないじゃーん！

男子アルアルですが、あいかわらずのアキラ。
安定のアキラクオリティ。

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