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[R4.2/27〜R4.3/5]書きたくなった2曲と1枚

 こんばんは。シリアスファイターです。

 少〜し、春の気配が漂い始めたような気もしますが、心も含めてポカポカした日々をお過ごしでしょうか。

 今週も新曲、新アルバムにワクワクさせられっぱなしだったので、厳選して思ったことを書きます。

 ポカポカしてるあなたも、そうじゃないあなたも、そんなふわっとした形容詞で捉えられるのが我慢ならないあなたも、お時間あれば是非お付き合いください。

 それでは。

①King Gnu 「カメレオン」

 井口ボーカルで産声をあげる時、メロウな雰囲気の名曲が誕生するんだなあ…
 (例「白日」・「三文小説」etc...)
シリアスファイター

 まるで某詩人の名言のように、歌声にうっとりしていたのも束の間、最後まで聞くと、一筋縄のポップソングじゃありませんでした…。

 バラード調の王道J-popメロディを、井口さんの透き通るような、上高地の空気より澄んだ声で高らかに歌い上げながら、曲は淡々とし進行します。

 曲の終盤、井口さんのボーカルが最高超に盛り上がり、いよいよ最後のサビで頂点へ…と思いきや…

 メインのサビと同じ歌詞で、全く違うメロディを常田さんとデュエット。
 満を辞して登場した常田さんの声は、一聴しただけでは誰の声か分からないほど、エフェクトかかりまくり。

 そのまま最後まで君の(この曲の)正体を図りかねたまま、潔く曲は終わりを告げました。

 結局何だったんだ、突き止めたい、でも敵わない難攻不落のミステリーナンバーは、王道J-popを装ってるようで、そうとは言い切れない。


 最後まで、耳心地の良さに心酔し、不思議な高揚感で満たされるにも関わらず、心のど真ん中には確かな疑問符が残ります。

 底知れぬKing Gnuの魅力を、まだまだ追い続けざるを得ません。

②レキシ「マイ草履 feat. にゃん北朝時代」

 6枚目のアルバムに収録されていた、「マイ会津」に続く(?)「マイ」シリーズ(?)第二弾は「草履」。

 春の訪れを感じさせるこの時期に、早くも冬の寒さを懐かしく思わせるような、叙情的なナンバーが届けられました…

 かつて、尊い存在である家臣の懐で熱心に暖められ、殿方の足下をその温もりで満たしたとされる草履…

 もう会えない(履くことのない)、殿方、草履への思いが溢れ出す珠玉のロックバラード…


 にゃん北朝時代 こと カネコアヤノさんの切なくも暖かい、丸い響きの歌声は、聞く側自らの、それぞれの「草履」への一途な想いを喚起させることでしょう…

 ……………………




「ふざけているのか…?
 ただの草履ソングじゃないか…?
 それぞれの!
 「草履」って!
 なんそれ!?」

 と思ったそこのあなた。

 …それも正しい。
 私もこれ書いてて、少し我に帰りました。

 今でも草履は作られていますが、所有している人はどういう場面で活用してるんですかね。


 気になりすぎて、夜もぐっすり眠れそうですが、そんな現代的な背景にも想いを寄せて聞くと、より味わい深い楽曲になりそうです。

 ふざけてるのか、真面目なのか、よく分からなくなっても、結局音楽を作ること、楽しむことにおいては、間違いなく真面目たる池田貴史さん、愛してます…。

 嗚呼、マイ草履…、無草履…、my story…

③DOPING PANDA 「Doping Panda」

 満を辞しての再結成後、初アルバム来ました!

 再結成後の一曲目は、先日も紹介させていただいたとおり。


 シンセも多様に取り入れた、シンプルなロックバンドの形態に捉われない、今の時代に適応し得る王道のロックサウンドを、10年近く前にやっていたドーパンが、いよいよ時代に追いついた!という感激が支配する1曲目から、

 2曲目の「Kiss my surrender」はまさかの直球ポップパンクで、3人の音だけのアンサンブルが炸裂。
 まるでバンド始めたての中学生のような、衝動とワクワク感!

 踊れるロックバンド、ドーパン帰還を、開始2曲で高らかに宣誓します…!

 個人的に特筆したいのは、次の2曲。

 4曲目の「Streaming man」は、アニソンにもピッタリの開放感に満ちたロックナンバー。

 シンセやブラスといった+αのサウンドが最小限で最大限の効果を生んでいます。

 3人のバンドアンサンブルを全く邪魔しない、むしろ底上げする最小限の起用により、
 人間的なロックバンドとしての魅力を損なうことなく、ドーパン独自の踊れるロックサウンドに仕上がってるんですよ!

 そりゃあ、ライブで踊りたいいいいい、衝動を抑えられません!

 6曲目の「Wonderland」

 まさかのピアノ弾き語りで、復活までの思い、待っていたドーパメイニアへの想いを赤裸々に歌うフルカワさん。

 10年かけて、より熟成された渋みのある歌声に、聞いていた通勤電車の中で、静かに、目頭を熱くしました。

雲の切れ間から 降り注ぐ光の詩
遠くで 呼ぶ声が聞こえる

 ずっと聞いてました。

 突然解散してしまってからも、好きでした。
 ずっと、聞いてました。

 また、そのダンスロックを聞かせていただきますので、改めてよろしくお願いいたします。

 最後に改めて、このアルバムのリードトラックを。


 この曲を聞いて、もし身体が疼いたあなた…。

 ようこそ!ドーパメイニアの一員です!


 今回はここまでです。

 今週もたくさんの音楽に関わった全ての人、音に感謝します。

 そして、最後まで読んでくださったあなたへ、ありがとうございました。

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